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生きにくい世界 [読書]

私は歴史などが好きなので、どうしても経済優先の考え方には否定的な態度を示してしまう。

道路やマンションを建築するために消された寺社、古墳、景観などは数知れない。土地が削られれば、そこの歴史も削られる。古いものが消えてしまうことは、仕方のないことだ。私の住んでいる場所にだって、かつては何かがあり、何かがあった場所の上に私たちは暮らしている。

だけど、気持ちとして、消えてしまった神社や古墳について残念に思う。残せるのであれば、残して欲しかった。

という感じで、経済が加速して新しいものが古いものを駆逐してしまうよりは、新旧が共存していける、ゆっくりとした社会の方が望ましいと考える。

ところが、現実はそんな簡単なものではない。

経済が成長しなくなって久しいが、パイの広がらない社会というのは、とんでもなく息苦しい。

国力に限りが見えたとされるやいなや、隣国は態度を強行に打って出る。領土をめぐるイザコザが頻発する。将来の先行きが暗いとうな垂れ、税金や社会保険など負担ばかりが増えていく。
しかし、収入は一向に増える気配がない。

好調な企業は外に出て、グローバル化の世の中にあっては、企業業績と(国内)社員への還元は、必ずしも比例しない。


最近とみに感じる。
なんて息苦しい世の中だ、と。
色々なことの不安がわたしを襲う。

この原因を、「経済が縮小しているため」と私は思っているが、しかし必ずしもそれだけとは限らないかもしれない。


ともかく、私は今この時代に、うまく適応できていないのだと思う。

適応するためのプログラムをダウンロードしなければいけない。

「アップデートします」

そんなつもりで、今、この本を開いている。

なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

  • 作者: 南 直哉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/09/28
  • メディア: 文庫


仏教の、特に日本の仏教ではなく1人の人間としてのシッダールタ(お釈迦様)の考え方は、生きることを考える上での良いソフトウェアではないかと、漠然と考えていた。
その関係で、何冊か仏教系の本を読むことがあったのだが、以前たまたま南 直哉さんの本を読んだことがあり、更にたまたま書店で本書を目にし、購入することにした。

「なぜこんなに生きにくいのか」というタイトルの言葉そのものに引き寄せられた。

南 直哉さんの文章と考え方が、私にはしっくりくる。
今日から読み始めたばかりで、まだ第1章しか読んでいないが、買ってよかったと実感する。南 直哉さんの本を読んだのは、これで2冊目だ。

1冊目は以前このブログでも紹介した、「恐山」。
恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)

恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)

  • 作者: 南 直哉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/17
  • メディア: 新書


そして、この2冊目を序盤まで読んだところで確信した。

この人の本は、全部読もうと。
私にとって、必要な本だ。

「なぜこんなに生きにくいのか」。
そう感じている人には、ぜひ読んで欲しい本だ。
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