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苦しみを再現する [これから日本の話をしよう!]

いつだったか、どこかの町のイベントで、大名行列を再現するイベントというのがあった。きっと大きな街道でもあり、その町では江戸時代には大名行列でもあったのだろう。


しかし・・・。


かつてその町に住んでいた人たちは、大名行列をどう思っていたのだろう。
宿場町であれば経済が潤ったかもしれない。

しかし、大変なのは周辺の農民たちだ。


かつて助郷(すけごう)という制度があたった。

「幕府は各街道筋に宿駅を設けて、公用の旅行者や荷物を宿駅から宿駅へと送る伝馬制度を敷き、これに必要な人手や馬を常備することを各宿駅に義務付けた。」(目黒区:街道筋の助郷制度

荷物を運ぶことを役割とされ、人や馬を用意しなければならないのだ。



「宿駅常備の人手や馬で足りなくなると定助郷(すけごう)にお触れを出して応援を頼み、それでも不足の場合や大名行列が通るときに大助郷(すけごう)を頼んだ」


つまり、手が足りなくなれば応援を呼ばねばならない。それで周辺の農民達が駆り出されるわけだ。


「助郷(すけごう)役には報酬として賃銭が支払われたが通常賃銭の半分くらいにしかならず、遠い村から往復に1日2日かかってもその分は無償であった。」

ようするに割りにあわない仕事だったというわけだ。
で、失礼があれば何があるかわからない。下手すれば切られることだってあるかもしれない。


だから、思うのである。


大名行列の再現なんて・・・あんたらのご先祖さまはさぞ苦い顔をしているだろうよ、と。


再現するならその町のかつての祭りや風俗を再現すればいいだろうに。


人は思い出を美化するとはいうが、町単位になると、自分たちの先祖を苦しめていたかもしれないものにたいして「いや~、これぞ伝統文化。風流だね~」なんて言ってしまうものなのだろうか。


もし将来、
「かつて平成時代には節電という風習があったらしい。ということで節電イベントでもしようぜ」
とか言われたらどうだろうか。


あ、別にかまわないか・・・。
タグ:大名行列
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東の果てから駆け抜ける [これから日本の話をしよう!]

先日のブログ(「俺んちの先祖って、武士だったんだぜ!?」)で、

~自分探しならぬ日本探しに下手に陥ると、屈折したナショナリズムの渦に巻き込まれかねない気もする。~


と書いた。


が、やはり心情として、日本人であることに誇りを持ちたいと思うし、日本人の中から優秀な人材が出てくれば応援したくなる。当然、日本の歴史についても誇りを持ちたい。


好きな言葉がある。


「日本人は東アジアの最後進国です」



という言葉だ。


・・・ちょっと待ってほしい。ここだけ読んだら「ひどい自虐史観だな」と思われるかもしれないが、この言葉には続きがある。


「当時の中国と日本とを比較した人がいたとしたら、その文化格差は、まさに絶望的懸隔と見えたでしょう。常にそう見られて不思議でない民族なんです」


当時とは、紀元前600年くらいのときを指す。懸隔とは、すごく離れているとか、大きな差があるとかいう意味だ。まだ続く。


「それが何かの刺激で恐ろしいばかりの速度で駆け出すというだけです。

 いわば、人類史を駆け抜けてきた民族なんです」


そう、日本人はすごいスピードで歴史を駆け抜けた。孔子が活躍していたころから700年たっても日本では「卑弥呼さまー!」だったわけで、その差は大きい。


しかし、ある時日本は目覚める。


独自のかな文字文化やサムライ文化を作り出し、世界とは異なる近代化の道にアプローチし始める。やがて愚かな行いかもしれないが世界の列強を向こうに回し渡り合い、負けはしたがその後、経済大国としてその名を世界にしらしめる。


言うほど綺麗な歴史でもなく、様々な条件や状況に恵まれていたり、大国の思惑の影響下にあったりという事情もあるかもしれないが、東の果てにあり遅く文化が運ばれてきたこの最後進国の、地の強さよ。これは本当に凄いと思う。リレーで言えば、後半に抜かすわ抜かすわ。先に走り始めていたやつらをごぼう抜きですよ。


この後、これまでいびつだが築き上げてきたものを大事にしていきたいと思う。色々と苦難が待ち受けていそうだから。


ちなみに上で引用した言葉は山本七平氏によるものです。
詳しくは、これを。

日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)

日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本



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名誉と幸せの尺度 [雑談]

似たような2つの実験に関する記事が出ていた。

1つはこれ。


要約すると、社会的な階層が高い人ほど、自分に有利になるよう偽ったり、「子供用に用意された」キャンディーをたくさんポケットに入れたりするという。


米国とカナダの研究チームが、延べ約1千人を対象にした7種類の実験と調査らしい。


もう1つは、これ。

・「正直者は損」裏付け=脳内物質セロトニンが影響(時事通信)

記事によると、「正直で他人を信頼しやすく、普段は温厚な人ほど、不公平に憤って結果的に損をしやす」いらしい。「正直な性格傾向が強い人ほど、脳の中脳と呼ばれる部分で情動や記憶などの機能調節を担う神経伝達物質「セロトニン」が消えにくいとみられることも初めて分かった」のだという。

こちらの実験は、放射線医学総合研究所(えっ!?)の高橋英彦客員研究員(京都大准教授)ら、による。


なんとなくわかるわなぁ。

いや、当然だな、知ってたし!・・・というくらいのレベルだな。それが研究によって数値的に明らかにされたのである!という感じだな。


そういえばワタミの従業員が月140時間の残業により自殺し労災認定された、というニュースが最近あり、それに対する渡邉美樹会長のつぶやきにより炎上した、なんて話題も最近あったな。

渡邉会長といえば昨年の都知事選にも出馬し、100万票以上を獲得、3位だった人気者だが、そりゃ週休2日として1日7時間も残業させていたうえに変なコメントしたとしたら炎上もするわなぁ。


普通にやっていたら勝てない世の中なのかもしれない。
周りを蹴落とし、踏み台にしないとのし上がれない世の中なのかもしれない。
しかし、それが勝ち組?

そんな方法でしか手に入れられないものが幸せなのだとしたら、それは本当に得たいものなのだろうか?

お金や住む場所やタイトルといった尺度とは別の尺度が必要だと思う。
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「俺んちの先祖って、武士だったんだぜ!?」 [これから日本の話をしよう!]

「日本を知ろう!」

と意気込んでみたはいいが、下手をするとクルクルとまわって“自分探しの旅”みたいになりかねない。何かしら目的がないとダラダラしてしまう。


自分探しならぬ日本探しに下手に陥ると、屈折したナショナリズムの渦に巻き込まれかねない気もする。

「俺んちの先祖って、武士だったんだぜ」


小学生だったか中学生だったか、そんなことを言っている同級生が2~3人はいた。何を根拠にいっているのかは知らない。もしかしたら代々「うちは武士だったんだよ」と子から子へ伝えられているのかもしれないし、苗字から推測しているのかもしれない。


武士っつったって、その歴史の後半は公務員、あるいはサラリーマンのようなものではないか。江戸時代には経理を仕事にしている武士もいたのだ。

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

  • 作者: 磯田 道史
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: 新書



しかし、それでも、

「俺んちの先祖って、武士だったんだぜ」

って聞くと、若干うらやましいと感じたものだった。


テレビのスピリチュアル系の番組で、時々芸能人が前世を占ってもらったりしている。


「あなたの前世は貴族です」

な~んてのばかり。


たまにはミミズやらカナブンやらが出てきてもおかしくないはずなのに・・・なんて思うのは私だけではないはずだ。

大体、前世なんて輪廻転生の仏教的な考えだが、貴族って・・・恐らく宗派違うと思われますけど、大丈夫なのでしょうか?


やっぱり大方の人にとって、自分の先祖(もしくは前世)が凄い人というのは、ステータスなのだ。


中学校の同級生しかり、
貴族の生まれ変わりの芸能人しかり。


そういえばワンピースのルフィは革命家ドラゴンの息子だし、キン肉マンは王子だった。

ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 尾田 栄一郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/02/03
  • メディア: コミック


キン肉マン 37 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 37 (ジャンプコミックス)

  • 作者: ゆでたまご
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/01/29
  • メディア: コミック



自分がよい出である、ということに対する憧れ。それは道理であると思うので、別にかわまないと思う。しかし、それがこんがらがってしまい、自分だけでなく国としてみても(先天的歴史的に)優れているほうがいい、自分の家系がたいしたことなくても、民族として優れているのなら問題ない・・・となってはそれこそ問題だと思う。



しかしそれにしても、なんといっても日本最強の家系といったらこちらしょう。

古事記 (岩波文庫)

古事記 (岩波文庫)

  • 作者: 倉野 憲司
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1963/01/16
  • メディア: 文庫



現代語訳 古事記 (河出文庫)

現代語訳 古事記 (河出文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房
  • 発売日: 2003/08/05
  • メディア: 文庫


今上天皇(平成の天皇陛下)は何と125代でいらっしゃる。
辿っていくと、神話に行き着き、なんと天照大神やスサノオといった系統へと結ばれる。

というようなことが書かれている古事記ですが、完成したのが712年。
今年は1300周年ということで、さすがの伝統を感じるわけです。

さてこの古事記。神社などを見て歩くのに不可欠だと思う。
その件は、また今度。
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【ちょっと読書】サラリーマン生態図鑑 [読書]

先ほどのブログ記事(「現代の仕組みを解く手がかり」)でも触れたが、最近とても面白かった本がある。

それがこれだ。

サラリーマン生態図鑑

サラリーマン生態図鑑

  • 作者: アコナイトレコード
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2011/12/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



サラリーマンという生物の生態を解き明かした秀逸の本。

生息数が多く身近な生き物ではあるが、彼らは比較的新しい種であり、解明できていないところも多い。行動や習性は合理性に欠くところも多く、未だ謎の多いサラリーマンの生態をここまで明らかにできた観察者に敬意を表したい。

・・・というのは半分冗談で、しかし本書の内容はいたって真面目“ぶった”もので、そこがまた面白い。


サラリーマンの嗜好(なぜ黒い液体をよく飲むのか)や、休日の過ごし方、よくとるポーズ(お会計や、ちょっと通りますよ等のジェスチャー)などを紹介。

個人的にはもう少し文字量が多いほうが好みだが、価格分以上の面白さは味わえると思う。
何か面白い本を探していると言う人にはお勧めだ。


上記とほぼ同じ文章を載せたアマゾンレビューでは、★を4つにした。
自分なりの基準があり4つにしたわけだが、5つでもよかったかもしれない。

いや、面白さだけでいえば間違いなく5つ星だ。


それにしても、サラリーマンというのはなかなか不思議な生き物だ(私自身サラリーマンの範疇に入る)。先ほどのブログ記事でも触れたが、特にこのスーツとやら。なんで前がこんなに開いているんだよ。

クールビズの浸透でノーネクタイが冬でも増えたある日、先輩後輩らしき2人連れのサラリーマンの、こんな会話を耳にした。


「いや~寒いっすね。先輩、ネクタイしないんですか?」
「しないよ?」
「まじっすか!?ネクタイしないと寒くないっすか!?」


すでにスーツは日本のフォーマルな礼装にとどまらず、マフラーの役割も果たしているらしい。いっそのこと、冬は大きめの毛糸でできたネクタイでも売ればよかろう。


こういった実用性もなく不思議な服を当たり前のように着こなしているのだから不思議なもので、このような理屈では通らない習性がサラリーマンにはある。自分自身のことも振り返りつつ、そう感じる。みんな一様に、大量に、同じ方向(駅)へ向かっていくスーツ姿の集団。その姿はある意味かなり異様だ。


サラリーマンになった瞬間に、いくつかの思考スイッチが停止する。なんだかなぁと思いつつ、やめることもできない。


サラリーマン生態図鑑

サラリーマン生態図鑑

  • 作者: アコナイトレコード
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2011/12/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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現代の仕組みを解く手がかり [これから日本の話をしよう!]

人生のなかのイベントで、神社にお参りに行くことがある。

その場合、初詣ならドレスコード(?)はないのだろうが、七五三やお宮参りの場合だと、それなりの服装が求められる。


「男性(お父さん)は(ダーク)スーツ、女性(お母さん)はスーツかワンピ」
みたいなことが言われるが、なんだか違和感を感じる。


同じ違和感を、

「スーパークールビズの宣伝のため、公務員がアロハを着た」

というようなニュースを聞いたときにも感じた。


まぁアロハは受け狙いなのかもしれないが(本気か?)、スーツが日本人の“正装”として認識され普及しまくり定着してしまったことは間違いない。
日本人の源流としてしばしば語られる神社においてのフォーマルがスーツなのだから。

もはやスーツは“サラリーマン”だけのものではない。
農家も大工もとび職も、日本古来の場においては、最低ラインの礼装としてスーツを求められる。

日本人なのに。

このすさまじい勢いで普及していった“スーツ”なるものの実態を知るには、やはり本家本元、サラリーマンについて調べるしかないだろう。

うってつけの参考図書がある。


サラリーマン生態図鑑

サラリーマン生態図鑑

  • 作者: アコナイトレコード
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2011/12/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



江戸時代や中世を知るために、鎌倉仏教や儒教などを調べるのと同様に、現代日本においては“サラリーマン”を調べるのがうってつけなのかもしれない。
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パワースポットって、何だよ [これから日本の話をしよう!]

私は神社やらお寺やらが好きなのだが、あの“パワースポット”という言い方がどうにも好きになれない。


ウィキってみると、パワースポットとは「パワースポット(power spot)とは地球に点在する特別な“場”のこと。 エネルギースポット、気場とも言う。 」ということらしい。

そういう意味でいえば、神社仏閣がパワースポットであるというのは想像しやすい。もともと神聖だと思われていた場所に建てられたのだろうし、そもそも古代では巨石や巨木など、自然の大きなエネルギーを感じるような場所を信仰のよりしろとしていたのだろうし。

今でも神社には自然が残り、大きな木があったりする。


なるほど。

その土地からエネルギーが出ていそうだ。


しかし・・・何が“パワースポット”だ、と思ってしまう。すごく宣伝臭を感じてしまうのだ。この宣伝臭を出しているのは、もちろん当地の神社仏閣の場合もあるだろうけど、そもそもこういった種のことを喧伝している人たちから感じてしまう。

評判を“口コミ”と言いなおし、更には“口コミマーケティング”と進化させ、やがて“バイラルマーケティング”とやらに発展させ、ついには食べログ事件のように“ステルスマーケティング”なる亜種まで現われてしまう。ちょっと言い換えて需要を喚起するような、宣伝臭を感じてしまう。

そう、人の心の奥底にある信仰や自然に対する畏怖の気持ち、そういったものを刺激する危ない言葉だ。


これは私の心や考え方がひねくれているのだろうか?
そうなのかもしれない。そんな気もする。

自分がひねくれているかどうか、を考えると、否定はできない。
大きな人間か、小さな人間かと言われると、残念ながら自覚できるほど小さな器だもんなぁ、私は。
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占うにしても、世界に働きかける [これから日本の話をしよう!]



最近、決断疲れということがよく言われるが、占い師に頼りたくなるのも決断疲れの一種なのかもしれない。現代に生きる我々には、日々の面倒な“決断ごと”が多すぎる。芸能人ともなれば尚更だろう。わずらわしいこと、面倒なこと、嫌なこと、気を使わなければいけないこと、こじれていることなど、きっと色々あるに違いない。


相変わらず占いが人気だ。日本人は占い好きだと言われる。血液型占いや星座占いに始まり、ランキングなんてものも、似たようなものだろう。

私も例えばアマゾンなんかでは、アマゾンランキングでめぼしい本を探し、他人のレビューに判断の一部を依存している。


ところで、足占というのをご存知だろうか?古代や中世ころの、古い時代の占いである。足占とかいて、「あうら」もしくは「あしうら」と読む。私のPCでは、完璧に足裏と変換されてしまう。

足占とは字のごとく、占いの一種だ。
一歩一歩を吉凶を唱えながら歩き、目標地点に到達したときにどちらだったかを占う。
そう、花びらをちぎって「好き、嫌い、好き・・[黒ハート]」とやるやつと、似たようなものだ。


しかし、その目標地点に近づいてきたところで、ある程度、どんな答えがでるかわかってしまう。だからつま先立ちになったり、変な動きをして、自分の望む結果になるようコントロールしたらしい。その様がまるで踊りのようだったという(出典不明。忘れた)。

そう、花占いで花びらを全部ちぎってしまい、強引に葉っぱや茎の部分に突入する(非法規的処置の)ようなものだ。


私は思うのだが、占いにしても何にしても、このようにある種強引に“運を引き寄せる”くらいの図太さがあっていいのではないかと思う。
占いをちょっと気にするくらいならいい。

しかし、人間疲れきってしまうと、やがて依存の度合いが増してしまう。


といっても、無理か。


もうひとつ、古代には夕占という占いがある。
「ゆうけ」と読み、あるいは辻占(つじうら)とも言われる。


これは夕方、辻(道の分かれるところ)に立ち、通りかかる人やもの、聞こえてくる声に耳を傾け、それを占いに用いる方法だ。詳しい作法は知らないが、これだけの情報でみると、なにやらインスピレーションを得るような方法で、なんとなく好ましく感じる。

他者と自分。
外と内。
相互の影響がないと成り立たない占いに見える。


自分から世界(自分の外という意味ね)に働きかけよう。
そして、疲れたのなら、やっぱり少し休むことが必要なのだと思う。


ちなみに上記のような足占、夕占(辻占)といったものは、万葉集などによく出てくる。

一つ紹介。

「月夜よみ 門に出で立ち 足占して ゆく時さへや 妹に逢はざらむ」

妹というのは、兄弟姉妹の妹ではなく、奥さんだか彼女のことだろうね。
会いたくて、占ってみて、良さそうだけど、それでも会えないかも。見たいな意味かね?


万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 文庫



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【ちょっと読書】 比較文化論の試み [読書]

臨在感という言葉をご存知だろうか?
今回は私たち自身を見つめなおすのに格好の本を紹介したいと思う。

比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)

比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/06/07
  • メディア: 文庫


100ページ弱で、講義をベースにした口述式で書かれているため、読むのに苦労しない。
私的には多少難しい個所もあったが、そう時間をかけずに読了。何度も読み返したくなる本だ。


“臨在感”という言葉を知ることができただけでも、価格分の元手がとれたと思う。


臨在感とは、ある対象の背後に何かが臨在するという感じで、例えば私たちが古社や桜を見て何かを感じる、そんなようなもの。
これは民族によって異なるらしい。少し前に、ごみ投棄や散歩犬の糞防止のために、畑や道路に小さな鳥居を置く、というのが流行った。アレなんかも我々日本人が感じる臨在感の効果であって、外国の人が見ても何も感じないかもしれない。


本書は30年ほど前の本だが、いまだ共通するところが多いと思う。
例えば本書でふれられている、感情移入についての考察。

「そこにいるのは相手ではなくて自分なんです。~自分の感情を相手に移入してしまってそれを充足する。それを相手への同情ないしは共感とみなす・・・」

これはよく言われるシンパシーとエンパシーの違いかな、と思った。現代の日本人はシンパシー(感情移入)は得意だが、エンパシー(自己移入)は苦手らしい。どちらも共感に通じる。しかし、シンパシーは物事に対する価値観を同一にする集団では適用されるものの、価値観が異なるなかにおいてはうまく機能しない。価値観が異なる状況下においては、エンパシーの能力が必要になる。

(ちなみにエンパシーでググると、なにやらスピリチュアル的なものに多く出くわすが、私の言いたいのはそれとは違う)


これは、似ているように見えて文化がかなり異なる中国や韓国、ロシアという立地に対面している日本にとって・・・

また、原発問題で感情面の対立が起こっている国内においても・・・

今後、重要なキーワードになると思う。

やや本書の話からずれてしまった。上記の私の意見には、北川氏の考え方に影響されている部分があることを追記しておく。

対話流―未来を生みだすコミュニケーション

対話流―未来を生みだすコミュニケーション

  • 作者: 清宮 普美代
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本



山本七平の本は、日本人とはどういった文化を、価値観を、歴史を持っているのか、深く掘り下げてくれる。私たち自身について知らなければ、対話も不可能であるし、いくらグローバル化といってもあやふやに流され続けるだけだろう。

昨今、諸外国との間で、或いは震災の影響で、日本人のアイデンティティを揺るがす、または刺激する出来事が増えている。
いまこそ、私たち自身を見つめ直す時期だと思う。

比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)

比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/06/07
  • メディア: 文庫



対話流―未来を生みだすコミュニケーション

対話流―未来を生みだすコミュニケーション

  • 作者: 清宮 普美代
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本



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中国と、ひっくり返ることについて [これから日本の話をしよう!]



昨日のブログ(ジェノサイド)で南京大虐殺について触れたが、このところ河村たかし名古屋市長の「南京発言」が話題になっている。

「一般的な戦闘行為はあったが、南京事件というのはなかったのではないか」
というもので、私は発言の仕方、タイミングなど全ての部分に疑問を持っているが、しかし発言の内容については河村市長に一理あり、と思っている。


もう少し言うと、“まったくなかった”でも“完全にあった”でも、そのどちらでもなく、中間なんじゃないか、と思っている。どちらかに寄っている可能性はあると思うが、そうすると私の考えというのは「南京大虐殺はなかった」ということになるのだろうか?


しかし、なぜ河村市長はこのタイミングで、この人たちにそんな発言をしたのだろう?勝算や狙いがあっての発言なのだろうか?それとも、常々思っていたことを言ってしまっただけなのだろうか?


さておき、中国ではネットでの反発が高まっているらしい。

引用「中国版ツイッター「微博」の南京市政府公式アカウントに「訪日団は弱腰だ」などの批判が殺到。発言のあとに訪問団が河村市長とプレゼントを交換している写真が出回り「反論もしないでほほえんでいる」と書き込まれた。 」


お国に不満を持っているとき、その不満をそのままぶつけると、弾圧される恐れがある。


しかしそんな時、弾圧されない「お国批判」の方法がある。

そう、記事中にあるような「弱腰じゃねーか、しっかりしろ!」という種類の批判だ。

與那覇氏の本にも書かれていたが、我々にとって一番嫌なパターンというのは、現中国政権(共産党)が倒れて、対外的に強気に出ろと批判している民衆に圧倒的に支持された、新たな指導者が現われることだ。


戦前の日本にも同じような空気があったらしい。
マスコミや一般人のほうが対外的に強硬派であり、政権の弱腰を批判していたという。まさかその後、あの泥沼の戦争に巻き込まれるなんて思ってもみなかったと思う。


伊坂幸太郎さんという人気作家の小説に、圧倒的に指示を得た政治家にしても、それは大きな時代の流れ(システム?国?)の中の駒にすぎないのではないか、という表現があったと思う(たぶん)。


本当に、これからの日本というのは、よほど巧みに立ち回らないと危ないと思う。
アメリカと覇権を争う(かもしれない)中国が目と鼻の先にあり、ロシアというただならぬ存在が北にあり、仲のよろしくない韓国という隣人と、不安定な北朝鮮という国に囲まれている。比較的友好的な台湾にも、最近は政治上の変化が現われていたりもする。


まるでオセロのように、色々なものがひっくり返り、戦局がガラリと変わっていくかもしれない。
戦前の轍は踏まないで欲しい。


戦うにしても避けるにしても、武器も方法も戦略も、以前とはまったく違う方法で、巧みに・・・。


中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

  • 作者: 與那覇 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/11/19
  • メディア: 単行本



日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2004/03/10
  • メディア: 新書



ジェノサイド

ジェノサイド

  • 作者: 高野 和明
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/03/30
  • メディア: 単行本



モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/14
  • メディア: 文庫



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