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10月31日限定、結ばれる相手を知るための“まじない” [雑談]

このブログを読んでいるあなたが未婚の女性だったとしよう。そして今読んでいる今日が10月31日の場合だ。

将来、結ばれる人の顔が見たいだろうか?

見たい、ということであれば、“まじない”を1つ紹介しよう。この“まじない”は本日、つまり10月31日の深夜にしか効力がない。


今日がどういう日がご存知か?

ハロウィン?

そうだ、ハロウィンだ。
しかし、今のハロウィンは遊びのイベントとなっている。
あれは本当の姿ではない。

ハロウィンの原点は、ケルトの呪術的儀式だ。

ケルト民族のドルイド教は、自然を崇拝する多神教の信仰だ。
その祭司ドルイドの姿は、こんにち私たちが“魔法使い”として想像する、あのベタな姿そのもの。つまり、魔法使いのイメージはドルイドの祭司の姿から出来上がっているのだ。


そんなドルイド信仰を持つケルト民族にとって、今日という日はどんな日か。

夏の終わりであり、冬の始まりの日だ。
彼らにとって今日が1年の終わりなのだ。

寒さが厳しく、夜が長くなる、暗闇のシーズンがこれから始まる。つまり、死の神が力を持つ時期になる。

そして、彼らにとって新年にあたる11月1日は、死の神が前年に死んだ者たちを集め、次の生まれ変わり先を決断する日なのだ。

故に今、この時期は死の世界の扉が開き、魑魅魍魎が跋扈する。そのイメージがハロウィンにつながっている。

魑魅魍魎がちまたを彷徨い、死の神が力を持った今、世界のあらゆる境界線が曖昧になる。悪霊は猫にとりつき、死んだものは生まれ変わり、生きているものは魔物に連れ去られる。
ゆえに古いケルトの風習では、この日、生贄の動物の首をかぶったり、男は女装し、女は男装し、あるいは死んだふりなどをした。

このように、世界の秩序があいまいになる。つまり、“まじない”が力を持つわけだ。

いつから?

今日という日の、日が暮れてから。
夜が始まってからだ。

前置きが長くなった。


“まじない”の方法を教えよう。


まず、リンゴを用意する。
りんごはローマ神話、果実の女神ポモナの象徴だ。

そして、夜、誰にも見られない場所で、鏡の前にいればいい。
そしてリンゴの皮を向く。

それだけだ。

どこかのタイミングで、その鏡に将来の伴侶が映るだろう。

それが例えどんな男だろうが、がっかりするな。運命として受け入れろ。


・ハロウィンの由来とは!?日本のお盆や節分との共通点は?

え?

誰も映らなかったって?

じゃあ、まじないがきかなかったってことだな。諦めろ。
タグ:ハロウィン
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【途中経過】天才を考察するは、やはり面白かった。 [読書]

2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
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少し前に、当ブログの「天才を考察するを考察するか迷う」という記事で「天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)」を読むかどうか悩んでいると書いたが、結局読み始めました。

天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

  • 作者: デイヴィッド シェンク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 単行本


現在、区切りの136ページまで読んだところ。次からが第2部となる。

現時点の感想を書いておこう。

面白い。

天才とは、生まれか育ちか。

「どっちも重要なんじゃないの?」
「そりゃそうだ。いくら才能があっても、磨かなければ意味ないよね」
「とはいえ、スポーツの世界を見れば、才能が必要なのは一目瞭然だよ」

あなたの理解はこの程度じゃないか?
私は、この程度だった。

環境ももちろん大事。
しかし、一番必要なのは才能だ。
「同じ努力していたって、全員が最高のパフォーマンスを得られるわけではない」。
つまり、才能+環境だと。

本書を読んでいると、その考えを改めざるを得ない。

そう、この部分。
同じ努力していたって、全員が最高のパフォーマンスを得られるわけではない」。

つまり、才能+環境ではない。

これは相互作用、足すのではなく掛け算なのだ。

と言っても、恐らくピンと来ないんじゃないか。
私ならピンと来ない。

かのベストセラー「天才! 成功する人々の法則」で有名になった、1万時間の法則。天才になるためには1万時間必要だという、ちょっと誤った受け取らえ方も正さなければならない。

天才!  成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則

  • 作者: マルコム・グラッドウェル
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/05/13
  • メディア: ハードカバー


詳細は、読了後に改めて書こう。

ただ、子どもを持つ親、子どもの才能を伸ばしたいと考えている親、あるいは大人でも、自分自身で才能を伸ばしたい、(ビジネスも含めて)プロを目指したい、と考える人。

買って良し。いや、積極的に買うべきでしょう。


本書は希望の書か、絶望の書かと言われたら、前者である。
現時点では・・・。
2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
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ハロウィンの由来とは!?日本のお盆や節分との共通点は? [これから日本の話をしよう!]


10月31日はハロウィンだ。
ヨーロッパで発生し、アメリカで“子供の大晦日”として大成して日本にも輸入されたこのイベント。日本でもすっかり定着しつつあり、イベントや店の販促でよく使われている。

ハロウィンの説明として、「日本のお盆のようなもの」という言い方を見かけることがある。
確かに、と思う一方で、だがしかし、と感じる部分もある。

そこで、ハロウィンというイベントと日本の行事との類似性・相違点について考えてみたい。

まず、ハロウィンの由来について。
そもそもハロウィンとは、どんな日なのか。


ハロウィンはケルト文化やキリスト教など、少なくとも3つ以上の文化習俗が混合されてできている。
現在のハロウィンは、イベント、つまりお祭りとしてアメリカで花開いた。


よく言われるのが、「ハロウィンとは万聖節(ばんせいせつ)、諸聖人の日の、前夜祭だ」というもの。
これはキリスト教の、主にカトリック教会を中心とした祝日の1つで、聖人や殉教者を記念する日だ。
この諸聖人の日が11月1日、その前日の10月31日が前夜祭であるハロウィンとなる。
ちなみに11月2日は死者の日(万霊節)で、死者の魂のために祈りを捧げる日となる。

ハロウィンのこの日は、魑魅魍魎が私たちの周りを闊歩する日だ。
精霊や悪霊がそこかしこにいる。

だから、悪霊にイタズラされないように、人間だとバレないように変装する。

さて、このハロウィンだが、そもそもはキリスト教の行事ではない。
キリスト教が広まる過程で、他の文化を飲み込む流れの中で合わさったものだ。


では、ハロウィンの起源な何だったのか。
時代は2000年以上の昔にさかのぼり、古代ヨーロッパのケルト人による、宗教行事に由来する。


ケルト人は多神教で、ドルイド教という土着の信仰があった。
ドルイド教では太陽や樹木など自然に対して霊的な見方をし、また輪廻転生の考えを持っていたと言われる。

ケルト民族では、新年の始まりが11月1日。
1年の終わりが10月31日だった。
この日に1年の終わりに感謝し、新年を祝う祝祭「サウィン祭」を行ったが、これがハロウィンの原型だ。


このサウィン祭は、収穫を祝う収穫祭でもあり、また死者の祭りでもあった。
11月1日から新年が始まるが、これは同時に冬の始まりでもあり、日が短くなる暗闇の時期の始まりでもある。
それが死を連想させたのかもしれない。
この日、死の神がその年に亡くなった人々を集め、生まれ変わり先を決めるとされていた。
ゆえに死者が死後の世界へ旅立つために集まり、地上をさまよい歩くとともに、死者だけでなく、悪霊や精霊なども町中を漂う。

この“死者との境界がなくなる日”というあたりが、「日本のお盆のようなもの」という説明につながるのだと思う。それについては後述しよう。


さて、サウィンの祭りでは、前夜にドルイドの祭司が丘に集まり、大きなかがり火を炊く。
悪霊は火を嫌うので、つまりは悪霊を払うための火だ。
そして収穫した作物や動物をささげる。

この捧げ物の動物だが、これは祭に合わせて牛などの家畜を解体して皮をそぎ、その皮を祭りのあいだ身につけていたと言われている。

というのも、周囲には悪霊などがウヨウヨしているわけで、動物の皮をかぶることによって悪霊の目をごまかせるとの考えらしい。動物の皮をかぶるだけでなく、覆面をかぶったり、顔を黒くぬったりもしていた。顔を黒くぬるのは、幽霊や悪霊を表現しているらしい。

それだけでなく、男装女装をするといったこともしていたらしい。
男装女装の意味は、正直わからない。異性に化けても人間とわかり、悪霊の目はごまかせないだろう。この事例はどこかの時点で祭りが変容したのか、あるいはサウィンの日は生死の世界だけでなく、様々な境界線があいまいになる日である、ということなのかもしれない。


ともかく、この変装が後のハロウィンの仮装に繋がる。

ちなみに、ドルイドの祭司の姿は、我々が思い浮かべる魔法使いの姿だったらしい。
それがハロウィンの仮装で人気のある魔法使い・魔女のイメージにつながるのかもしれない。

ところで、サウィン祭について、死者を偲ぶための日でもあった、という説明も目にする。
数百年前には、サウィン祭で家族が先祖のために食事を供えていたという。
しかしケルト人が輪廻転生を信じていたとすると、それはおかしなことだ。
どこかで変容したのだろうと思う。


さて、このサウィン祭に、ローマの収穫祭が融合する。
この収穫祭はローマで11月1日に行われていた、果実の女神ポモナをたたえる日だ。

ハロウィンにはリンゴを使った遊びや占いが多い。例えば、
・たらいなどに水を入れ、りんごを浮かべる。それを口でとるゲーム
・夜中に若い娘が鏡の前でリンゴの皮を向いていると、鏡に将来の伴侶が映る
・真夜中に鏡の前で、後ろを振り返らずにリンゴを食べていると、鏡に(同上)

これらは女神ポモナから来ているのだと思う。
なぜかというと、リンゴはポモナの象徴だからだ。

さらにはキリスト教が混じり合っていく。
7世紀、ローマ教皇ボニファティウス4世が11月1日を諸聖人の日と定める勅令を出した。
諸聖人の日の前夜、オール・ハロウズ・イブ(All Hallow's Eve)が後にハロウィン(Halloweem)になった。

やがてアメリカに持ち込まれ、それまでカブを用いられていたのがカボチャに変わり、現在へと至る。


さて、ハロウィンもしくはサウィン祭について、特徴をまとめる。
①新年の前の祭りである
②収穫祭である
③死者の祭りである(死者が街をさまよう)
④悪霊を払う火の祭典である
⑤様々な文化が混じり合って現在に至っている

ここで冒頭の「日本のお盆のようなもの」というところに戻ると、最大の類似点は③の死者の祭りである、という点になると思う。

お盆はご存知のとおり、祖霊を祀る日本の伝統行事である。
このお盆の期間は、祖霊、つまりご先祖様がやってきて、私たち生者とともに過ごす。

言い方を変えれば、死者があちこちにいるのがお盆であり、私たちは盆踊りを踊る。

類似点は、この死者が周囲にいる、という点だろう。

相違点は、死者に対する生者のスタンスである。

前述のとおり、ケルト人(ドルイド教)は輪廻転生を信じる。
だからハロウィンの日、来るとしてもその年に死んだ者のみで、家族がくるわけではない。
そして悪霊を払うためにかがり火を焚き、変装したりする。
つまりシャットアウトである。

一方の日本。
日本も、仏教という側面で考えると、輪廻転生である。49日を過ぎれば生まれ変わるはずなので、祖霊を迎え入れるというのはおかしい。
しかし、祖霊を、というのはもともと日本古来の信仰で、後から仏教と混同・習合されたわけだ。
お盆にナスやキュウリで作った馬と牛を盆棚に飾る。そして提灯に火を灯す。
この火は祖霊に対する目印で、行きは馬に乗って早く来てもらい、帰りは牛にのってゆっくりと帰ってもらう。
お盆の期間は食事も用意し、一緒に食す。

サウィン祭のかがり火が例を払うに対し、日本の火は迎え入れるために使う。
この霊の対象と、霊に対するスタンスが最大の違いだと思う。

悪霊を払う、とうい点でいえば、それに該当する日本の行事は追儺(ついな)だろう。
追儺とは大晦日の宮中行事であり、鬼やらい、鬼を払う行事である。
つまり節分のことだ。

現在の節分は、立春の前日である2月3日に行う。
昔のこよみでは、2月の立春近辺が新年のはじまりだった。

収穫祭という点で見たらどうだろう?
日本の収穫祭である、新嘗祭はいつかご存知だろうか?

11月23日である。
そう、勤労感謝の日だ。

もう一度、ハロウィン(サウィン)祭の特徴を再掲しよう。
①新年の前の祭りである
②収穫祭である
③死者の祭りである(死者が街をさまよう)
④悪霊を払う火の祭典である
⑤様々な文化が混じり合って現在に至っている

ここに日本の伝統行事を照らし合わせてみよう。
①新年の前の祭りである・・・日本でいう大晦日
②収穫祭である・・・日本でいう新嘗祭(勤労感謝の日)
③死者の祭りである(死者が街をさまよう)・・・日本でいうお盆や正月
④悪霊を払う火の祭典である・・・日本でいう追儺(節分)
⑤様々な文化が混じり合って現在に至っている ・・・日本も古来の民俗や神道、仏教などが混じり合っている

ところで、ケルトのサウィン祭の説明に、動物を供えるということを書いた。
動物を解体し、神に捧げる。

実はこれ、日本とも共通する部分がある。

有名なのは諏訪大社の御頭祭だろうか。
これは凄い光景で、鹿の首や、うさぎの串刺しなどが供えられる。
これが凄い数で、鹿の数は70~80頭はあり、うさぎのあ尻から頭にかけて串刺しにされている。
もちろん現在は行われていない。
こうした動物の生贄については、日本各地で見られる。
詳細は別の機会に書きたいと思うが、農耕の収穫祭と生贄に強い関連性があるとの指摘もある。
であれば、サウィン祭で農作物と共に動物を供えるという点と、類似する点があるかもしれない。


さて。
以上から、「ハロウィンと日本のお盆は似ているが、本質的には異なる」という結論を出したいと思う。
あえて言えば、ハロウィンとは日本のお盆や大晦日や正月や節分などをまとめてやるような行事で、
しかし、死者に対するスタンスが大きく異なる。



ハロウィンでは、
「トリック・オア・トリート (Trick or Treat) 」お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ、
と言って子供たちが各家庭を回ってお菓子を集める。

これの原型は、その後変質したケルト人の習慣
(変装してパフォーマンスしながら各家庭を周り、その見返りとして食糧をもらっていた)
やイタズラ、キリスト教の物乞いの習慣からの発展だと思われる。

子供たちにとってはお菓子の稼ぎ時だが、
日本でも「子供は7つまでは神の子」と言われ、神様へのお供え物をとって食べてもしからないように、
という考え方がありました。
なぜ7つまでは神の子なのか。
それは昔は死亡率が高かったから。
昔の子供にとって、生死の境界はないようなものだったのだな。

神様に近かったわけです。

ケルトを巡る旅 -神話と伝説の地 (講談社プラスアルファ文庫)

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  • 出版社/メーカー: 講談社
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図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本)

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縄文海進。かつてここは海だった。 [雑談]

私は地面がアスファルトで覆われているのを見ると、時々、どうしようもなく息苦しい気持ちになる。

東京23区は、ほとんどがアスファルトだ。このアスファルトの下には土があり、雨が降れば、本来であればどんどん染み込んでいくはずだ。

アスファルトであっても多少は水が土に届くのかもしれない。
しかし、土に染み渡るはずの水の多くはアスファルトを流れ、水路を流れ、海だか川だかに吐き出されてしまう。


ああ、息苦しい。

大地に感情移入してしまう。

これだけ水の流れが変わってしまって、東京の地下に異変はないのだろうか?


思えば、東京の大地は大きく変貌し続けている。


昔の、例えば江戸時代初期の地図を見ると、日比谷のあたりは入江になっている。つまり海だ。詳しい地形はわからないが、日比谷公園のあたりは海だったんじゃないか?

もっと昔は、もっともっと海が陸地に食い込んでいた。


上野の西郷さんのあたりは「上野山」だが、ここからの対岸は松戸だったそうだ。

松戸といえば矢切りの渡し。


ずいぶんな距離があったんだなぁ・・・。

縄文海進でググってもらえばわかるはずだが、関東は先の“矢切の渡し拡大版”と、茨城の霞ヶ浦あたりの海進で、今の千葉県が島になりかけている。
ずずずいっと海が入り込んでいるわけだ。

その跡というか、鎌倉時代や江戸時代あたりは、その名残が多く見れれたはずだ。川は大きく、いくつもの湖や池や沼や洲があった。

そして、それを埋め立てた。



海には満ち引きがある。

長い歴史で考えてみれば、今はいっときの引き潮のようなものかもしれない。
潮が引いている砂浜の上に土とアスファルトを敷いて家を建てて、知らずに暮らしているようなもの・・・かもしれない。やがて潮が満ちてくることは知らずに・・・。

先の東日本大震災及びその津波のせいで、地形・地名に関する本が多く出ている。というのも、地名の多くは古来から伝わるもので、そこにはその土地の情報が多く含まれている。

地名に隠された「東京津波」 (講談社プラスアルファ新書)

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  • 作者: 谷川 彰英
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/01/20
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この地名が危ない (幻冬舎新書)

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  • 作者: 楠原 佑介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/12/22
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地名から歴史を読む方法―地名の由来に秘められた意外な日本史 (KAWADE夢新書)

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  • 作者: 武光 誠
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 新書


例えば、根岸という地名は海沿い以外にもあるし、洲処(スカ)や洲のつく地名も多くある。
袋がつく場所は水が溜まりやすい場所だともいうし、色々と“崩壊地名”というのもあるらしい。

自分の住んでいる場所、もしくは住もうかと考えている場所について、地名を調べておくのは重要かもしれない。

東京は埋め立てられてできた土地だ。
だから、江戸幕府はペリー率いる軍艦がやって来て、ビビった。海からの砲撃で狙える場所に、江戸城があったからだ。それだけ海が近かった。

それにしても、と不思議に思うことがある。


東京にはたくさんの人がいて、車が走り、建物が建てられている。高層ビルがいくつもある。重たくない?沈んじゃわない?地下水とかなくなって、空洞とかできていない?関東ローム層だっけ?それって柔らかいんでしたっけ?

こんな場所で大地震が起こる可能性、4年で70パーセントだというのだから、それでも平気で過ごしている我々は、ちょっとどうかしていると思う。
タグ:縄文海進
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私たちは壁にぶち当たり、本格的にプライスレスなものを模索し始めた [雑談]

キムタクの月9ドラマを見た。

キムタク主演ということで、自ずと周囲の期待値は高まる。
成功して当たり前、少し視聴率が振るわないと、もうキムタクも終わりだとか、何を演じてもキムタクだとか、いろいろ言われてしまう。

このプレッシャーたるや、凡人には想像もできないだろう。

その話題のドラマ。

プライスレス。

割と面白かったよ。

普通のサラリーマンだったキムタクが一気に無一文ホームレスへと転落し、必要最低限のお金を稼がなければいけない彼は、プライドを捨てて、落ちている空き缶拾いなどをし始める。

会社など組織に属することなく、お金を稼ぐというのは、本当に大変なことだ。特に長いあいだ不況に喘ぎ、将来に向かって持続的な成長の見込めない日本では、ますますお金が稼ぎづらい。独立して食っていけるサラリーマンは、ほとんどいないだろう。

時間を切り売りして、低価格で労働するはめに陥る・・・あるいはやっとこ稼ぎながらも、将来に対する不安に囚われて生きた心地がしない・・・そんなハメに陥るかもしれない。

ワークシフト。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

  • 作者: リンダ・グラットン
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 単行本


この本にも、ぼやぼやしていると、働く環境というのは劣悪なものになってしまうよ、ということが書かれている。

プライスレス。

これは今後を考える上で、結構重要なキーワードだと思う。
ワークシフトにおいては、「限界公用の逓減」という、あるものを得る数や量が増えるほど、それに価値を感じなくなることの例を出しながら、「限界公用の逓減」が適用されない“プライスレス”なもの、つまり経験や体験、友達といった無形のものの重要性を説く。

また、
静かなる大恐慌 (集英社新書)
では、ケインズの言う「投資の社会化」と関連させ、社会的な無形の資本の重要性が説明される。

静かなる大恐慌 (集英社新書)

静かなる大恐慌 (集英社新書)

  • 作者: 柴山 桂太
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 新書



このワークシフトと静かなる大恐慌については、以前このブログで書いたこちらを参照されたい。
・未来の闇を突き抜ける、7人の盲人

そして最近のベストセラーでもある
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

では、結構なページ数を割いて、サンデルの言う三価値を説明し、これまた「美徳」という無形だが非常に大切な概念について、説明されている。
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

  • 作者: 岡田 斗司夫 FREEex
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 新書



時代はプライスレス。

いや、これは以前から指摘されていて、21世紀は精神の時代だのなんだの言われていたが、ここに来て本当に様々なことで行き詰まり、私たちは真のプライスレスを模索し始めているのかもしれない。

何が重要なのか。何が大切なのか。

さて、キムタクはドラマの中で、どんな大切なものを発見するのだろうか。
楽しみに見たいと思う。
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日本と日の本 [これから日本の話をしよう!]

日本人として、日本と日の本の違いははっきりと認識しておきたい問題だ。
問題だ、といっても、何か話題になっているわけでもないし、関連した時事テーマがあるわけでもない。ただ単に、私が急に問題としたくなっただけである。


日出処の天子、ということで、日の出てくるところは日の元なわけだ。日は東から昇るから、東の国ですよ、というわけだ。どこから見て東?もちろん、中国だろう。だいたい700年代だとして、大和の朝廷が日本と国の名乗りを上げる。しかし、大和から見れば更に東があるわけだ。

どこか。

蝦夷たちの住む地域だろう。日の本といえば、東北を指す。

あれ?と思う。

蝦夷たちの住む東北が日の本?

なのに、大和朝廷の倭国が、いかにして日本に・・・。


征夷大将軍はもちろん東北を攻めるための役職だ。征夷は東夷を征伐する将軍。東夷はもちろん東国、蝦夷。東の国だ。

これが中々うまくいかない。歴史のなかで徐々に北上し大和の勢力範囲を広げるが、ようやく北海道までたどり着いたのは、つい最近の話といってもいい。

侵攻を繰り返すなかで、坂東、つまり関東地方の人間たちが兵として送り込まれ、支配した土地には移住させられたりもした。その関東の人間たちだが、そもそもはもちろんそこに住んでいた東国の勢力がいて、それが追いやられたわけだ。征服された関東には、やはり多くの人が移住させられたわけだ。

天孫降臨し、神武東征やヤマトタケルの東征の時代から、それは徐々に西から東へと進められてきた。

話はそれるが、同じ関東でも、利根川流域の東西で力関係がかなり異なるとの指摘もある。こちら側と向こう側だ。かつては霞ヶ浦をもつなぐ巨大な水辺だったはずで、縄文海進の海の水が後退してもなお、今からは想像もできないくらいの大河だったのではないか。それがあちら側とこちら側を分けていた、はずだ。

それが更に北に移ると、山が谷が壁となる。その天然の壁が、長らく蝦夷を守っていたに違いない。

日の本は大変興味深い。
タグ:日本 日の本
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天才を考察するを考察するか迷う [読書]

2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
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天才は生まれか、環境か!?


という議論は長年続いているが、それに終止符を打つと噂の本が発売されている。


金額、というよりもむしろボリュームに、ちょっと手を出しかねているところなのだが、中々よい評判を聞いている。


子どものいる人、教育を考えている人、もしくは今もって成長過程にある人、天才というものについて関心のある人は、読んでみてはいかがか。

天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

  • 作者: デイヴィッド シェンク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 単行本


天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

サブタイトルが<「生まれか育ちか」論の嘘と本当>とある。
本当に考察しているようだ。

おそらく、がっかりするような内容ではないはずだ。
私も、近いうちに読む気がする・・・。
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2012/11/2追記★読み終わりました。
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狂気は感染する [雑談]

中国上海で、日本人駐在員が襲撃されたとのこと。飲食店で襲われ、日本人と一緒にいた中国人が止めに入り、その彼が一番負傷したようだ。

「われわれの憎悪があまりにも激しい時、その憎悪は我々を、憎んでいる相手よりも一段劣る人間にする」(ラ・ロシュフコー)

我々も気を付けないといけない。憎しみは人を狂わせる。
憎しみの材料には、嫉妬だとか、愛憎だとか、妬みだとか、プライドだとか、色々なものが混じりやすい。

彼らの憎しみのレシピはわからないが、気をつけなければいけないのは、憎しみというのは材料さえ揃えば至って簡単な料理であるということ。だから、われわれ自身が憎しみに因われないように気をつけなければいけない。

私たちは、あの中国の暴動で感じたはずだ。
なんだ、これは、と。あの熱気、あの激情、瞬く間に広がる暴徒の波。

無論、背後には政治的な動き、介入、その他の思惑もあっただろう。しかし、それにしてもあの熱気の広がりようったら、正直私は恐怖を覚えた。


「伝染病のように感染(うつ)る、狂気がある」(ラ・ロシュフコー)

それを、見た。

あの病が、海を超えて、私たちの国で流行しないように願いたい。

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)

  • 作者: ラ・ロシュフコー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1989/12/18
  • メディア: 文庫



新訳 ラ・ロシュフコー 賢者の言葉 世界一辛辣で毒気のある人生訓

新訳 ラ・ロシュフコー 賢者の言葉 世界一辛辣で毒気のある人生訓

  • 作者: ラ・ロシュフコー
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2011/12/24
  • メディア: 単行本



運と気まぐれに支配される人たち―ラ・ロシュフコー箴言集 (角川文庫)

運と気まぐれに支配される人たち―ラ・ロシュフコー箴言集 (角川文庫)

  • 作者: ラ・ロシュフコー
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 文庫



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悩みを抱える人々に、光明です。 [読書]

人生相談や悩み事相談というのは、テレビや雑誌でも、人気コーナーの1つだ。

他人の悩みは、どこかしら私たちにも共通するところがあり、感情移入しやすい。それに、他人の悩みを見聞きするというのは、少し悪趣味だが、他人の不幸は何とかの味とやらで、我々の関心を誘う覗き見的要素がある。


そんな人気の相談コーナーの1つである、朝日新聞の「悩みのるつぼ」。回答者の一角をしめる、岡田斗司夫さんの回答が、注目を集めている。

その岡田さんの回答と、どのようにして回答に至ったのかのプロセス、問題を考えるための思考ツールなどを紹介して、いま話題になっているのが、この本だ。

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)


オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

  • 作者: 岡田 斗司夫 FREEex
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 新書


最近読んだ本の中でも、かなり面白かった。

そもそも、私は“相談事”は好きだが、しかし心の片隅では、「どうせ、くだらない内容で悩んでいるんだろう」と、どこか見下げた思いを持っていた。

自分自身だって色々と悩んだことがあるのに、他人の悩みには鈍感になってしまう、あまり良くない態度だな。

ともかく、本書の良さの評判は届いていたのだが、かと言って強い関心があるわけでもなかった。悩み相談で、いくら良い本だと言われても、買うほどではない。しかし、暇つぶしに覗く程度には興味がある。私にとってワイドショーとか週刊誌は、1人で定食屋に入った時や銀行の待ち時間に見る程度の暇つぶしでしかないのだが(失礼だが)、本書の位置づけも同様だった。

ということで、暇な時間に立ち寄った書店で何気なく開いた本の1冊が、本書だったのだが・・・。

まえがきに書いてある、女子高生の相談と、それに対する回答。これを読んで、私は本書を即効で買ってしまった。

そこに書いてあった悩みは、「父親が大嫌いです」という、思春期にありがちな、正直にいうと、ちょっと下らないと思ってしまうような相談だった。それに対しての岡田氏の回答が、秀逸である。

「こんな回答、想像もできない」ということは、ない。
そのような内容を、思うことはある。

しかし、その回答の組み立て方は素晴らしいし、よくよく考えてみると、やはり発想も素晴らしい。切り口もよく、最後の一文への流れは惚れ惚れする。


さて、本書を読む前の私は、全般的に他人の悩みに鈍感であった。
それは以上の文章を読んでもらえば伝わるだろう。

誰かに相談されることも、もちろんある。
しかし、安易に、あまりに簡単に、回答を出す。小槌を振るようなものだ。はいコロリン。
ポケットの中のビスケットは、叩いて割れば数が増える。たくさんのビスケットが欲しければ、ぽんぽんぽんと、叩けばよろしい。

回答を出したこちらは気持ちがいいかもしれないが、そのほとんどの場合、相手に届いていないことが多い。

ラ・ロシュフコーはこう言っている。「およそ忠告ほど、人が気前よく与えるものはない」。他人にアドバイスをするとき、その人は、相手の悩みを解決したいという思いよりも、素晴らしい解決策を出せる自分を見せつけているだけだ。

「助言をする側は(中略)、ほとんどの場合、与える助言の中に、自分自身の利益か名声しか求めていないのである」(ラ・ロシュフコー)。
・ラ・ロシュフコーの箴言集

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)

  • 作者: ラ・ロシュフコー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1989/12/18
  • メディア: 文庫



新訳 ラ・ロシュフコー 賢者の言葉 世界一辛辣で毒気のある人生訓

新訳 ラ・ロシュフコー 賢者の言葉 世界一辛辣で毒気のある人生訓

  • 作者: ラ・ロシュフコー
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2011/12/24
  • メディア: 単行本


岡田さんの回答は、まったく違う。
独りよがりの回答ではない。
相手に届く回答なのだ。

どんなに良い言葉があっても、相手に届かなければ意味がない。


なぜ相手に届くのか。答えは「愛」なのだが、この一文ではまさに“届かない”だろう。真髄は、本書を読むことでしか理解できない。

さて、本書は単なる悩み相談本ではない。

回答に至るまでの思考過程、岡田氏自身がうなり、時に悩み、どのようにして回答へと至ったかも書かれている。
また、具体的に岡田さんが使っている思考ツールも紹介されている。


正直言うと、一読後、私としては、当初思っているほどの“モノ”がなかった。つまり、期待よりは下だった。その理由は、「とはいえ所詮、本書を熟読したところで岡田氏のような回答が出せるわけではなく」という思い。よくあるノウハウ本と同じく、実際に思考ツールは使いこなせないだろう。

岡田さんだから思考ツールを使いこなせられ、岡田さんだからスッキリ回答を作り出せる。

例えば、「思考ツール:潜行」というのがある。簡単にいえば、「なぜ」を繰り返して深化させていく方法で、トヨタの「何故を5回繰り返せ」などでも有名な方法だ。これを使って、「なぜ腹が立つんだろう」を深化させるとする。本書139ページで出てくる。

これも、しっかりした人ならしっかりと思考を深めていける。抽象的な段階まで来ても、思考できる。しかし、なれていない人にとっては、抽象的思考は非常に難しい。どうどう巡りになってしまう。

「なぜ腹が立つんだろう?・・・ううん、なんでだろう・・・腹が立つということは・・・怒っている・・・なぜ怒りを感じるのだろう?・・・ええと・・・そもそも怒りとは何か・・・ん~、良いことか悪いことかで言えば・・・」適切な質問が立てられない。

思考ツールやノウハウには飽き飽きしているので、私は、「思ったよりは、大したことが書いていなかったな」と結論を出しかけた。出しかけていたのだが、レビューを書こうと本書を軽く読み直したところ、色々な新しい気づきを見つけることができた。

「おいおい、なんだこの本、2度3度読める本だったか」

私は安易なことに、この本をサラリと読み流してしまっていたのだ。


違う。

この本は、自分の、あるいは周囲の人が抱えた悩み・問題に対して、実践も伴いながら参考とするべき本だな。

この思考ツールは、一読しただけでは使いこなせないだろう。だから何度か読んだほうがいい。

そして役立つことに、ここで紹介される思考ツールは、名前を変えているけれど、色々と先端的な思考方法が取り入れられている。だから、実際の問題に対してこれらの思考ツールが展開されている本書を熟読すれば、きっと色々なところで役に立つだろう。


と、小難しいことは置いておいて、最低限なレベルとして、私は以下の点で収穫があった。

・悩みは書き出してみる。相談の大半は悩みを書いている段階で、かなり解決している(p123)(可能性がある)。シンプルでよく言われることではあるが、そのとおりだと思う。

・思考ツール「株式会社・自分(岡田)」(p128)・・・解決策がわかったからといって行動できるとは限らない。自分の中に、色々な自分がいる。会社みたいなものだという指摘には納得。会社の場合、良い方針を立てても、実行できるとは限らない。どううまく動かすかも重要だ。悩みも同様。

・思考ツール「メーター」(p153)・・・。完全解決ではなく・・・。数値化しろ、とかはよく言われるが。メーターの説明があったとき、当然だと思った。しかし、本書のほぼ終盤に掲載された悩み(p290)に、私はこの発想ができなかった。「知っている」と「できる」の違いは大きいと実感。

・思考ツール「三価値」(p183)・・・結論がない中で「今日の結論」を出す、決断のツール。「美徳」についても納得。「これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」のキーも理解できてお得。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 作者: マイケル サンデル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: ペーパーバック



さて、本書の構成は、実際に悩みを見つつ、思考ツールも紹介しながら回答の作成過程を見る部分がP252まで。これが、本書の主要部分で、ほとんどを占める。
P253からはおまけ的要素で、「悩みのるつぼ・メイキング」。これはどのように回答作ったかのメイキングを記したブログ記事。
P300から348までは、付録・悩み全集。全部じゃないようだけど、30以上の悩みと回答が記載されています。

なかなか面白い本でした。

この本を読んだ人は、他人からの相談に優しくなれるでしょう。
そしてきっと、今までよりいいアドバイスができるはず。

私も色々な反省をしつつ、本書には勉強させてもらいました。
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未来の闇を突き抜ける、7人の盲人 [これから日本の話をしよう!]

私の身の回りの状況も、そして領土問題や政治の停滞といった日本の状況も、どうも視界が悪い。

病気で例えると、ぶっ倒れるほど具合が悪いわけではなく、しかし、長期間だるい。息苦しいような胸の苦しさと、長引く不調で、自分は何か悪い病気にでもかかっているのではないか、そう感じてしまうような状態に似ている。

不安ゆえ、先を見通そうとしても、靄がかかっているようで、まるで見えない。残るのは不安。だからこそ、余計に未来を見通したい。

ということで、最近読んだ本に、「静かなる大恐慌 (集英社新書)」がある。

静かなる大恐慌 (集英社新書)

静かなる大恐慌 (集英社新書)

  • 作者: 柴山 桂太
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 新書


本書を手にとったのはタマタマだが、購読したのには理由がある。

少し前にこのブログで紹介した、「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」だが、あれを読んでいて疑問に感じたところがある。

この本は、2025年に向けた、働き方革命をテーマに書かれている。
つまりは未来を予想する本の一種だ。

そこに書かれている未来は、ネット環境とグローバル化が進み、それに伴って私たちの働き方も変わる、と予想されている。

しかし、そこに書かれていることの幾つかは、すでに現在、出現している。例えば、SNS、フリーランサーの増加、マッチングサイトの増加、途上国の台頭など。

つまり、“本書の指し示す未来は、あくまで現状から真っ直ぐ進んだ直線上の未来”が描かれている。

そこで私が思ったのが、「果たして未来は、この通りにまっすぐ進むのだろうか?」という疑問だった。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

  • 作者: リンダ・グラットン
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 単行本



「静かなる大恐慌」には、1つのリスク・シナリオが書かれている。
それは、グローバル化した資本主義が抱える問題によって生じる問題。そのリスクシナリオだ。

本書では、現在を第二次グローバル化とし、過去にもグローバル化の、現在と同様の動きがあったと指摘する。それは世界大戦前。それを第一次グローバル化とし、この第一次は、大恐慌と戦争という結末へ行き着いた。

現在の第二次グローバル化も同様に問題を抱えているが、昔よりも政府・各国機関の対応が高度になっているため、大きな大恐慌が発生していないだけだ。しかし、実はいま、世界は恐慌に飲み込まれつつある。しかし、この恐慌があまりに静かであるため、気がついていないだけである、という指摘だ。

まるで「茹で蛙」のようだな。
有名な喩えなのでご存知の人も多いと思うが、茹で蛙とは、カエルを熱湯に入れれば熱くてすぐに飛び出る。しかし、水にカエルを入れて、徐々に熱していくと、カエルは気がつかず、茹でられて死んでしまう、というもの。

私たちが、この静かなる恐慌に飲み込まれつつあるのに気がついていないのだとしたら、これは本当に恐ろしいものである。徐々に病魔に蝕まれるようで、怖い。

「ワークシフト」と併せて本書を読むことで、未来を考察するのにバランスがいい。ぜひお勧めする。


さて、とはいえ、やはり未来は相変わらず見通せない。
それは当たり前かもしれない。
未来なんて簡単にわかるはずがない。
わからなくてもいいのだが、自分としては、「ま、だいたいこっちの方だろう」と見当をつけて、それに向かっていきたいと考えている。しかし、その見当がまだつかない。


しかし、この2つの本を読んでいて、1つ共通点があることに気がついた。

ワークシフトでは、後ろの方、350ページのあたりに、「限界公用の逓減の法則」という言葉が出てくる。

これは何かというと、あるものを得る数や量が増えるほど、それに価値を感じなくなることを言う。しかし、この法則は、お金や消費には当てはまるが、経験や友人といったものには当てはまらないという。例えば、所得がどんどん増えても、やがて所得増の喜びは薄まるが、技能や友達は増えれば増えるほど新たな喜びが増す。

ワークシフトでは、そういったものの重要性を強調している。同時に、好きなことを仕事にすることが、未来の厳しい環境においては最大の保険になるとの指摘、またコミュニティに参加することの重要性が指摘されている。


いっぽう、「静かなる大恐慌」でも、最終章のP198において、ケインズの言う「投資の社会科」という言葉を、著者独自の解釈も加えた上で、こう紹介している。

・物的資本の投資だけが投資ではない
・共同体に存在する、目に見えない規範や互酬のネットワークを一種の資本と捉える
・共同体の人間関係も資本であり、井戸端会議や物の貸し借りなどの行為は投資である
・こういった社会関係資本が蓄積された地域ほど、治安や教育・福祉などの面で恩恵を受けている

ゆえに、「自分の持っている一部の資産・・・すべての人間が持っている時間という資本・・・を、賃労働に使うのではなく、共同体のためにつかって何かしらの長期的なリターンを得る。これも投資」である。こういったことにまで考え方を拡張させることが、今後の低成長時代を考えるにあたって、重要であるとしている。


どちらも無形のもの、無形の資本の重要性を説いていている。

それ自体は目新しくないかもしれない。そして、これは即効的な解決策ではない。しかし、私たちは今、大きな壁にぶつかっていて、これを乗り越えるためには、今までのやり方ではダメということだ。

7人の盲人の話は聞いたことがあるだろうか?
7人の盲人が道を歩いていて、ふと、何かに道を遮られた。これでは前に進めない。いったい何がこの道を塞いでいるのだろう?

1人は言った。「目の前に木があるぞ」
別の1人が言う。「いやいや、木ではなく、ヘビのようだ」
「いや、大きな葉だろう」
・・・

この道を塞いでいるのは大きな象である。盲人たちは、それぞれが自分が手で触った部分を説明している。目の前を塞いでいるのが象だと分かっていれば、その障害を取り除くいい手立ても考えられよう。

果たして盲人たちは、どうしたら解答にたどり着けるだろうか。
あるいは、道を通るという目的を果たすことができるだろうか。

「群盲象を評す」とも言われる寓話だ。


どうも、未来の世界は厳しいようだ。
その厳しい世界を生き残るためには、何らかのセーフティが必要だ。
それが無形の資本、共同体であったり、友人や家族関係であったり、人と人の繋がりであったり、あるいは精神的な高まり、安定だったりするのかもしれない。


私たちはこれから暗闇の中を行く。

見えない中で一人、突き進むか?
それとも・・・。
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