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終末に似た世界・・・日本の大怨霊と革命の足音 [雑談]

マヤ暦に由来する終末論によると、今日が区切りの日となるらしい。
世界のあちこちで色々な話題が振りまかれている。

中国では邪教徒による扇動とされ、多くの捕縛者が出たようだ。
セルビアのある山では救いをもとめる人たちで溢れかえり、“滅亡特需”なる現象が起きている。
アメリカでは先日発生した小学校での銃乱射事件を受け、終末論にかこつけた類似事件を恐れて休校が相次いでいるという。気持ちはわかる。

では、日本ではどうか。

今回比較的おとなしめの反応にうつる日本。
では、日本人はこの手の話に鈍感なのかというと、そうでもないと思う。

過去を振り返ると、ノストラダムスやら末法思想やら、色々なことがあったと思うのだが、私が思い起こすのは幕末の出来事だ。

「日本国の大魔緑となり、皇を取つて民となし、民を皇となさん」

と呪詛して憤死したのは、日本の大怨霊、崇徳上皇だ。

「人の福を見ては転(うつ)して禍(わざわい)とし、世の治まるをみては乱を発(おこ)さしむ」

そう宣言していたのだから、世が騒がしくなり、人心が乱れれば、崇徳上皇の怨念が騒がれる。

慶応四年(1868)の8月26日。この日は崇徳上皇の命日にあたる。
勅使が崇徳上皇の御陵のまえで、明治天皇の宣命を読み上げ、條区の御遺影を神輿に奉じ、崇徳上皇の神霊は白峰神社に祀られた。

この時、官軍は戊辰戦争のさなかにあった。崇徳上皇の怨霊が、奥羽諸藩方へついてしまっては大問題だ。

実はこの少し前、文久元年、江戸幕府は神経を尖らせていた。
なぜかというと、この文久元年は辛酉(かのととり)で、辛酉革命を恐れたのだ。辛酉革命とは中国に由来し、辛酉は“天命が改まる年とされ、王朝が交代する革命の年”とされている。

さて、このあたりの事項を、年表にしてみよう。

1860年 桜田門外の変
1861年 辛酉にあたり、幕府、辛酉革命を恐れる。
1863年 崇徳上皇 七百回忌
1866年 孝明天皇、崩御
1867年 王政復古の大号令、ええじゃないか騒動
1868年 鳥羽伏見の戦い→江戸城、無血開城→崇徳天皇陵に勅使を遣わし、翌日、明治天皇即位の礼を行う→9/8明治に改元

この時ほど、世の中が不安に思えたときはないと思う。
そりゃそうだ。異国の影がちらつき、我らの権力側は内輪もめしているのだ。

グローバル化の進んだ今で言えば、宇宙人がUFOで地球を脅しに来て、度々血を見る小競り合いが起きている中、アメリカやら中国やらイスラムやらで互いに戦争が起こってしまったようなものだ。

その現状を見るに、やはり世界の終末だなんだと思いたくもなる。

幕末のあの時、権力側は易姓革命や怨霊を恐れ、庶民は踊り狂っていた。

まさに“世も末”な光景がそこにある。

このような“維新”の大混乱を見ると、昨今の政治団体である“維新”が小さく霞んでしまう・・・。
タグ:終末論
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魚舟・獣舟 [読書]

久しぶりにSF小説を読んだ。

SF小説というのは、SF小説ファンでない場合、なかなか手を出しにくい。映画などであれば馴染みがあるが、小説の場合は何か、少し隔たりがあるように感じる。

まず難しい単語が次から次へと出てきそうだ。科学用語、専門用語、なんとかの理論・・・。それらの言葉を覚えたからといって、実生活で役に立つ機会もなさそうだ。

また、最近の小説は雑学というか、小ネタというか、何かしらの「へぇ~」がある。それがSF小説の場合だと、突拍子がなさすぎたり、あまりに現実離れしていたり、或いは事実なのか空想なのかの判断すら素人にはつかない。

更に、私の場合はSF小説というと、イコール宇宙というイメージがある。スターウォーズを連想し、その連想のつながりの中には何故か宇宙戦艦ヤマトやガンダムなどが、脇の方でちらつく。そして私は特に宇宙に興味はないし、残念なことにヤマトやガンダムもそんなに好きではない。

そんな私なのだが、今回読んだSF小説は、まったくの衝動買いだった。

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫



魚舟・獣舟 (光文社文庫)

これは上田 早夕里さんとうい作家の、短編集だ。
6つのお話が収められている。

1つめの作品「魚舟・獣舟」を読んで唸り、2つめの作品「くさびらの道」を読んで驚愕した。3つめの「饗応」を読んで頭の中に?マークがあがり、4つめの「真朱の街」を読んで惚れた。5つめの「ブルーグラス」を読んで肩透かしをくらい、最後の「小鳥の墓」を読んで私は囚われた。

読んでまず思ったのは、
「こいつは凄い作品だ」
ということ。
どうしてこの分量(ページ数)で、これだけ深い作品をつくれるのか・・・。本当に不思議だ。このペースで作品を作り続ければ、日本を代表する作家になるのではないか。海外にも通用する作家である。


私はこれまで、この作家の存在を知らなかった。

本書を手にしたきっかけは、書店に平積みされている同作者の「華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)」という本に引かれたことだった。

華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)

華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: 新書


タイトルを見て一瞬なぜか「中国を舞台とした歴史小説か?」などと思ってしまい素通りしそうになったのだが、帯に書かれていた推薦文に目が止まり、立ち止まった。宮部みゆきさんや貴志祐介さんが推薦している。

あらすじを見て気になった私は、文庫本の棚のコーナーに行き、同じ作者の本を探した。そして「華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)」と同じ世界の書かれている、先に出されていた短編である本書「魚舟・獣舟 (光文社文庫)」を手に取り、買うことにした。

読んで満足している。
すごい作家を掘り当てたものだ(私が知らなかっただけだが)。

正直な感想をいうと、好きな作品と嫌いな作品が分かれる。

好きな作品
・「魚舟・獣舟」
・「くさびらの道」
・「真朱の街」

面白くなかった作品
・「饗応」
・「ブルーグラス」

好きでない作品
・「小鳥の墓」

面白くなかった作品というのは、つまり面白さがわからなかった、ということだ。よくわからない。何が悪いわけではない。何を楽しめばいいのかわからなかった。「この話の楽しみ方は、こうなんだよ」というのがあったら教えて欲しい。

好きでない作品にあげた、「小鳥の墓」は、しかし、凄い作品であることは認める。ただ、私には合わなかった。この登場人物たちが。
しかし、非常に不思議で自分でも理解できないのだが、この話が好きでないにも関わらず、この話と類する話「火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)」を読んでみようと思っている。
火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)

火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 文庫


「小鳥の墓」は、著者のデビュー長編小説「火星ダーク・バラード」の前日譚なのだそうだ。解説を書かれた山岸真さんによると、<より正確には、長編の中で強烈な存在感を放っていた重要な脇役の、少年時代の物語。>ということだ。

私は短編小説(中編と言ってもいいくらいのボリューム)の「小鳥の墓」を好きでないくせに、その続きたる長編小説の方まで読もうと思っている。このモチベーションがどこから湧いてくるのか分からない。どうせなら、最初に興味を持った「華竜の宮」を読みゃいいのに・・・。


つまり、この作家は、すごい引力を持った作家なんだと思う。その引力に私は吸い寄せられる。

タグ:魚舟・獣舟
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聖家族と火焔 [読書]

冬は何げに読書の季節だ。
年末年始に、重厚な長編小説を読むべきか。それとも、手軽な短編集を読むべきか。

時間があるのであれば、長編小説をおすすめしたい。

短編ならいつでも読めるからね。

今回は東北にフォーカスして、何冊か紹介しよう。

聖家族


聖家族

聖家族

  • 作者: 古川 日出男
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/09/26
  • メディア: 単行本


もうこれは、すごい実験的小説。
そして、長い・・・。
分厚い。
こんなのは通勤通学電車では無理!持ち運び不可ですよ。
内容紹介はアマゾンから引用しよう。
「異能の者を輩出しつづける青森の名家・狗塚家。平成X年現在、孫たちは三人。半ば人ならざる存在の長男・牛一郎。死刑囚となった次男・羊二郎。胎児と交信する妹・カナリア。「異能の者」とは何か?「天狗」とは?「家族」とは?「故郷」とは?「日本」とは?排除され流亡せざるをえなかった者たちが、本州の果て・東北の地で七百年にわたり繋いで来た「血」と「記憶」。生の呪縛と未来という祝福を描く、異形の超大作。 」

異形・異色の作品であることは間違いない。

じゃあ面白いのか?
それが微妙なのである。面白いのとは違う。

文章も物語の展開の仕方も癖があり、何が何だかわからんくなる。

しかし、そんな作品を私は貪るように読み、熱中した。読後もしばらく頭の中を占拠され、いわばとり憑かれたようなものだった。

歴史小説ではない。民俗学的な、地方の因習を扱った小説ではない。ミステリーではないし、ファンタジーでもホラーでもない。

「妄想の東北史」である。

何だろう、この小説は。
時間のある時にしか、読めない作品だ。おそらく人生でこの小説を読む機会は、そう多くない。アマゾンのレビューでも読んで気になったら、せっかくだから一度読んで見ることをお勧めする。

次。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)


火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫


先日も紹介したが、蝦夷の英雄アテルイを主人公にした歴史小説。
これは面白いし、年明け以降にNHKでドラマ化される。

蝦夷というと、「東北以外の人には関係ない」と、そう思うかもしれない。

だが、それは間違っている。

蝦夷の人々は俘囚といって、囚われて各地に住まわされた。

また一方、ヤマト朝廷に属する国の人々も、兵として東北に連れて行かれたり、移住させられたりした。

あなたの祖先が、どういう遍歴によって現在の土地に住み始めたのかなんて、わからない。ずっと武士の家系だと思っていても、父親の母親の父の母の母の父の、そのまた父は養子として他家から来たのかもしれないのだ。

さて、このアテルイの物語の面白いところは、彼らの熱い姿にある。千年以上前に起きた東北を中心とする戦い。消えてなくなりそうだったこの英雄を現代に蘇らせた高橋克彦氏は偉いと思う。

吉川英治文学賞を受賞した長編小説。上下巻。読みやすく歴史小説に馴染みのない人でも大丈夫。この冬ぜひ。
タグ:聖家族 火怨
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芸能人のステルスマーケティングと私 [雑談]

芸能人のブログによるステルスマーケティングの問題が話題になっている。グラビアタレントさんや、芸人さんが槍玉にあげられている。

事件の内容としては、「オークションで落札していない商品を落札したと嘘をつき、自分のブログで紹介。詐欺サイトの宣伝をし、報酬をもらった」というもの。

事務所を通さないで受けた、という時点でまずルール違反だ。仕事のマネージメントは事務所が行うもの。事務所を通さないことで丸々お金を貰いたかったのだろう、と思われても仕方がない。世話になった人から頼まれたにしても、少なくとも事務所に相談くらいするべきだろう。


この件に関して、ナイナイ岡村さんが

「今後見ても、『あ、ウソやな』と(笑)。一個のウソついたら、『あれ、またウソついてるんちゃうかな?』と思ってまうのよ」
「ほしのあきさんの1件で、ある意味、一石投じたといいますか、今度から(ほかの芸能人も)、『こんな商品使ってまーす』とか、絶対言われへんようになるからね。『こんなドライヤー買いました』とか『こんな帽子買いました』とか載せると、『お前、お金もらってるんちゃうんか? お金もらってなくても、タダでもらってるやろ?』って、勘ぐってしまうのよ。だから、書くことなくなってくると思うねん。ブログはだいぶ、しょうもななっていくと思う」

言っているらしいが、そのとおりだと思う。

しかし、彼ら彼女らがブログでお金儲けしたい、と考えた気持ちは、わからないでもない。
ツイッターにしろ、ブログにしろ、目に見える見返りがなければ、彼ら彼女らのような人気芸能人にとってやる理由がないだろう。

ファンとのコミュニケーション?

いやいやいや・・・。
そう言う人がいる可能性は否定しないが。

最初は、自分の出演番組の紹介だとか、広告目的も自分自身を中心としたものだったんだろうな、とは思う。しかし、だんだんと物足りなくなったんだろうな。お金儲けを囁く、得体のしれない輩もたくさん寄ってくるだろうし。

影響力のある人ほど、誘惑も多いので大変だと同情する。


ちなみに私のブログはというと、お金に換算できるものとしては、時折紹介するアマゾンの本がある。私のブログに貼ってあるアマゾンのリンクからアクセスして、本を買ってもらうと、私に幾分かのお金が入る仕組みだ。

と言っても、1冊売れても10~60円。だが、私のブログ経由で買ってくれる人なんて、たかが知れている。
このブログを始めた頃から通算しても、1,500円も行っていないと思う。もしかしたら1,000円行っていない可能性もある。ブログを始めて約10ヶ月くらいで、この数字・・・。


ということで、ハナから収入は期待していないのだが、それでも買ってもらえると嬉しい。本は手にとって派の人は、気持ちはわかるので無理して買う必要はない。アマゾンで買う派の人であれば、たまにここ経由で買ってもらえると嬉しい。

そんなふうに思っている私に、「この商品を紹介してくれたら30万円やろう」という人が現れたとしたら、どうするか。

どうしよう・・・。

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)

  • 作者: 常見 陽平
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2012/12/08
  • メディア: 新書



それにしても、最近は、芸能界や芸能人のズルさ、のようなことが話題になっているように感じる。
某芸人の生活保護費不正受給疑惑の件や、某アイドルグループの売り出し方など・・・。
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日本人が日本人たる血・・・「火怨・北の英雄 アテルイ」 [読書]

「東の夷の中に、日高見国有り。その国の人、男女並に椎結け身を文けて、人となり勇みこわし。是をすべて蝦夷という。また土地沃壌えて広し、撃ちて取りつべし」
-日本書紀の景行天皇条 陸及び東方諸国を視察した武内宿禰の報告。

非上場で有名な某洋酒メーカーが、傘下の企業を上場させる予定だという。時価総額は1兆円規模、上場で得られる資金は約5000億円にものぼるとみられるそうだ。

とてつもない金額だ。

ちなみに中核企業は創業家一族が株式の9割以上を保有している、オーナー企業だ。

最近では商品紹介ページにおいて日本海を“韓国 / 東海(日本海)”と表記して大騒ぎとなったが、私がこの会社について別の、ある出来事を思い出す。

80年代の話だ。

当時、首都移転についての議論が盛んに行われていて、候補地の1つに東北の地方都市が名乗りをあげていた。
当時、同社創業家一族の社長が、テレビの討論の中で、この件についてこう語った。

「仙台遷都などアホなことを考えてる人がおるそうやけど、(中略)東北は熊襲(くまそ)の産地。文化的程度も極めて低い」

この発言により、東北地方で同社の不買運動が起こった。

おそらく、この社長にとってこの発言は本心だったのだと思う。ついうっかり、で出るような言葉ではない。ちなみにこの創業一族は関西の人間。我らこそが大和、本来の都である、という考えがあるのかもしれない。

ちなみに、発言の中にある熊襲というのは、間違いである。熊襲は九州、東北であれば蝦夷(えみし)だろう。どちらも、かつてヤマト朝廷と戦った人々だ。蝦夷からヤマトに攻め込んだわけではない。一方的に簒奪されたのだ。それなのに千年たってもこんな言われ方では、無念この上ないだろう。

一方的に簒奪、とは書いたが、蝦夷は奪われるだけではなかった。限られた兵力で、何倍もの軍隊を追い返したりもしている。

その蝦夷たちのリーダーとして活躍した人物に、英雄、阿弖流為(アテルイ)がいる。蝦夷たちをひきいて、なんども朝廷軍を撃退した。自分たちの何倍もの大群を撃退したのである。

やがて朝廷は、坂上田村麻呂を征夷大将軍として投入する。

そして・・・。

このアテルイの物語が来年NHKでドラマ化されるらしい。
・「火怨・北の英雄 アテルイ伝」

この原作は東北出身の作家・高橋 克彦氏による「火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)」だ。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫


高橋克彦氏は岩手出身であり、かつて別の作品で、登場人物に次のようなセリフを言わせていた。

「愛国心が失われたからだよ。中でも東北が一番悲惨だ。明治以来このかた、特に虐げられてきている。戦争でも常に前線に送られ、東北の生まれを隠そうとする人間までいる。東北出身で得をすることはほとんどない。これでは日本への愛国心どころか、生まれ故郷への愛着もなくなって当たり前だ。かつての栄光を、東北の人間が信ずれば……」

最近、“日本って素晴らしい”関連の本をよく見かける。
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
日本人が世界に誇れる33のこと
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
日本人が世界に誇れる33のこと
日本人こそ知っておくべき世界を号泣させた日本人
なぜ世界の人々は「日本の心」に惹かれるのか

「最近、色々なことがあって日本は大変だけれど、本当はすごいんだよ」ということを教えてくれる。

そして、それは郷土も同じだ。東北には誇れる歴史がある。

ちなみに、私は蝦夷の子孫でもなければ、東北に住んだこともない。
そして、高橋克彦氏は岩手のご出身だが、蝦夷の末裔というわけではないらしい。

このあたりはかなり複雑で、囚われた蝦夷たちは俘囚として全国に散らばっているし、反対に、東北以外に住んでいた人達も、兵として、あるいは開墾者、移住者として、時に強制的に住まわされたりしている。

つまり、東北に住んでいようがいまいが、私たちの血の何分の1かは、蝦夷の血が流れている可能性があるのだ。

この血は、中国人や朝鮮人との違いでもあり、日本人が日本人たる血でもある。
(ちなみに、人気のある坂上田村麻呂は、実は遡れば渡来系だったりもする)

とまぁ、色々とグタグタ書いたが、この火焔・アテルイはぜひ見て欲しい。

私は小説を読んだが、これは感動する。

上下巻ありボリュームもそれなりにあるが、量はまったく苦にならない。時代を駆け抜けたアテルイたちに思いを馳せ、ページをめくる手が止まらない。

読んでいる当時、仕事が忙しかったこともあり、上巻を読み終えたところで下巻を読むかどうか迷った。少し間をあけようか、もう少し暇になってから読もうかと。しかし結局はすぐに手をつけてしまい、下巻は上巻以上のスピードで読み終えてしまった。

私たち日本人の源流にふれる名著である。

この冬、ぜひ読んでみることをお勧めする。
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大恐慌という名の茹で湯 [これから日本の話をしよう!]

もしかしたら、私たちは既に大恐慌の只中にいるのかもしれない・・・。つまり、今は静かなる大恐慌の中に私たちはいる・・・。
そう感じたのは、この記事を読んでのことだ。
<フランス人の半数近くが自分のことを「貧しい」と思っているか、すぐに貧しくなるかもしれないと恐れているとの調査結果が6日、発表された。>

この静かなる大恐慌という言葉は、集英社から出されている新書のタイトルでもある。読んでみてなるほど面白いと感じ、確かに予感させるものがあると思っていた。しかし、今まで本当の意味で腹に落ちていなかったんだなぁ・・・。このフランス云々のニュースを見て、私は“静かなる大恐慌”の中にいることを、リアリティを持って感じられた。

静かなる大恐慌 (集英社新書)


静かなる大恐慌 (集英社新書)

静かなる大恐慌 (集英社新書)

  • 作者: 柴山 桂太
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 新書


世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。 国際政治は一九二九年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と同じコースを歩み始めた。 グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済の脆弱化。それによって国内でも世代間、産業間、都市対地方などの対立が激化している。

茹で蛙という喩えがある。熱湯にカエルを入れると熱くて飛び出るが、水にカエルを入れて徐々に茹でていくと、そのうち気がつかずにカエルは茹で上がって死んでしまうという、有名な喩えだ。
過去の大恐慌が熱湯だったとしたら、今は徐々に茹でられているようなものかもしれない。今の温度は何度だ!?

EUはまさに身内・周囲に火種をいくつも抱えていて、貧困への恐怖は日本よりも身近に感じるものがあるのだろう。

ニュース記事には、こうある。
「もっとも貧困の危険を感じていたのは会社員、肉体労働者とフリーランス契約者だった。一方、最も危険を感じていなかったのは管理職や専門職に就いている人たちだった。」
どちらも、大企業の論理から言えば、すぐに切り捨てられやすい職種といえる。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」では、フリーランス(ミニ起業家)が活躍する未来の舞台を見せていたけれど、恐らく活躍できるのは本の一部。ワークシフトで書かれていた“孤独”云々以上の、経済苦という現実的な驚異がフリーランスたちを襲うのではないか。


静かなる恐慌・・・。
金融や財政の困難に対する対処能力は大幅に向上している。だから、本来であれば大恐慌に陥っていてもおかしくない状況なのだが、何とか延命されている。しかし、危機はさったわけでなく、ゆっくりと進行しているだけだ。

静かなる大恐慌 (集英社新書)」で描かれている世の中の状況というのは、あまりにも“現在-いま”にマッチしすぎている。本書が書かれたのは中国の反日暴動の前だが、別に言い当てられたわけではないが、それに等しい状況になっていると思う。

私たちの行く道の先には、貧困という名の巨大な山が見える。
はたしてこれを避けて通れるのか、この位置からではハッキリとは見えない。しかし、このまま進んでいけば、おそらくあの山にぶち当たるだろう。
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江戸時代の地震の揺れの長さ [読書]

このブログの1つ前の記事を書いている時に、ちょうど地震が発生した。
・歴史の愉しみ方
三陸沖で発生した地震で、地震の規模はマグニチュード7クラス。外国ではM5で死者が多数出る大地震であり、マグニチュードは1増えると30倍になるというから、相当大きな地震だと思う。
ただ陸から離れた場所だったので、最大震度は5弱という、東日本大震災以降の巨大余震に慣れきった我々からすれば、割と目にする規模の地震となった(とはいえ、慣れないけど)。



私は首都圏にいるのだが、揺れはさほど大きくはなかったものの、長く揺れが続く気持ちの悪い地震だった。

この時ブログで紹介していた本は歴史に関係するものだが、実はこの本には地震についてのことに1つの章が充てられている。

歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)


歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)

歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)

  • 作者: 磯田 道史
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/10/24
  • メディア: 新書


なんでも著者である磯田さんは、東日本大震災によって古文書好き(専門家)という視点からの防災に目覚め、次なる大地震・大津波の大きな候補地でもある浜松へと仕事場を移してしまわれたらしい。

このプロ根性、恐れいる。

行動がぶっ飛んでいる。

で、江戸の時代の大地震について書かれているのだが、これまた面白い。

地震の揺れがどのくらい続いたのかを調べようと思い立つ。
しかし、江戸時代というのは時間の単位に秒単位はない。それを古文書から関連しそうなものを探し、調べ、行動を再現(笑)し、大まかな時間を推測する。

そして、江戸時代に起こった大地震が、相当長く揺れたのではないかという推測をたたき出す。

著者はこうして、歴史の専門家という見地から、防災の警鐘を鳴らすつもりらしい。
まったく、たいしたもんだ。

一方の私はというと、この本についてのブログを書きながら地震に揺られ、この本の地震ネタに触れることも脳裏をかすめたものの、地震に酔わされて断念する始末。まったく情けない・・・。
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歴史の愉しみ方 [読書]

世の中には凄い人がいるものだ、と感心してしまう人がいる。「武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)」で一躍有名になった、磯田道史さんだ。
無類の古文書好きで、私も古文書を読みこなせるようになりたいなと思いつつも、この人の好きさ加減を見ていると(読んでいると)、自分にはとても無理だと感じてしまう。
そう、ちょっと引いちゃうほど、古文書が好きなのだ。

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

  • 作者: 磯田 道史
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: 新書



武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]

武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


この人は、歴史そのものへの興味・感心がすごい。
関心を持ったら、調べずにはいられない。
古文書をめくり、なければ探し、遠方までも出向く。

そうして、私たちの知り得なかった貴重な情報を探し当てていく。
この磯田さんの最新刊は、非常に興味深いものだった。

歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)


歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)

歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)

  • 作者: 磯田 道史
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/10/24
  • メディア: 新書


タイトルのとおり、歴史の愉しみ方を味わえる良書である。
というか、磯田さんの歴史の愉しみ方がわかる。

この人、本当に好きなんだな、と。
(特に最後の方に乗っている、新幹線の愉しみ方なんて、ちょっとイっちゃっている)

江戸時代の忍者の年収なんて、誰が知っている?
石川五右衛門の隠れた欲求って、なんだ?
龍馬が邪魔だった奴の正体は!?

歴史が好きならおすすめする。
面白いと思うこと、間違いなし。

新聞に連載されていたものなので、1つの話は3~4ページほど。

読みやすく、興味深い。

読んでみて。


(地震発生で揺れにより気持ち悪くなったので、とりあえず終了)
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たばこのポイ捨てとスズメの減少 [雑談]

長らく、私はポイ捨てをする喫煙者に対して、怒りを感じてきた。だが、それはもしかしたら間違いだったのかもしれないー。

なぜ、ポイ捨てに怒りを感じていたのか。
それは、私は地域の清掃活動に参加することが、たまにあるからだ。こういった活動に参加したことのある人だったらわかると思うが、いかに街中にタバコのゴミの多いことか・・・。

喫煙者の中には、ご丁寧にもドブや側溝にタバコを捨てる人がいる。
あれは何なんだ?
普通に地面に落とすより、邪魔じゃないとでも思っているのか?それとも、隠したい心理の現れだろうか?

しかし、私はこう言いたい。

「おい、側溝に入れれば、たばこが消えてなくなるとでも思っているのか?」 と。
まあ、怒りを感じていたわけだが、実はポイ捨てタバコ、有効活用している動物がいるのだそうだ。それが、このニュース。↓↓↓

「都市の迷惑行為として悪評高いタバコの吸殻が、メキシコのスズメにとっては貴重な恵みだったとする研究が、5日の英国王立協会の専門誌バイオロジー・レターズに掲載された。スズメたちは吸い殻を巣に組み込んでひな鳥のベッドにしていたばかりでなく、巣に害虫が付くのを防ぐのに活用していたという。」

なんと、吸い殻に含まれるニコチンが害虫を追い払うのに役立っていると考えられるのだそうだ。

なるほど。

では、メキシコでは許そう。ポイ捨てを。
日本では、すずめが有効活用しているとは限らないので、却下だ。


いや・・・ちょっと待てよ・・・。

そういえば、スズメというのは、数十年前と比べて個体数が大幅に減少しているらしい。日本では、50年前の10分の1にもなっているという。急激に少なくなっているのだ。

原因は不明。

もしかして、肺がんとかが原因では・・・!

やっぱ、ポイ捨ては全面的に禁止!!
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ホラー小説「暴落」に見る、人の落ちる最下層 [雑談]

泉佐野市が行っていた、名前を売るという馬鹿げた行為(自治体名の命名権ネーミングライツ)だが、1ヶ月感募集したが応募がなかったという。大切な名前をお金に変えようというお金最優先の奇策だったが、どうやら失敗に終わったようだ。千代松大耕市長は記者会見で、「市の名前が変わるのか、と不安を感じた市民にはおわびしないといけないが、1円でも多く税外収入を確保しようとする姿勢は知ってもらえた」と語っているが、全国に知れ渡ったのは、金に目がくらんで名前まで広告にしちゃおうという自治体があったという汚名だけだ。汚名を宣伝してどうするのでしょうか。いくつも選択肢がある中で、恥ずべき行為を選択し、悪い評判だけ広めて、果たして意味があったのか・・・。


と、さんざん辛辣なことを書いて申し訳ないが、なぜこんなことを書いているかというと、私は安易な地名変更がすごく嫌いだからだ。

いや、泉佐野市の場合は、安易であはあるけれど、普通の地名変更とは違う。名前を広告にし、お金で売ろうとしたのだから、私からすれば信じられない行為だ。だいたい、地名は市のものなのか?財政的に厳しい状況にあったのには同情するが、広告だったら他にいくらでもあるだろう。

と私は思うのだが、この市長と私では、根本的に名前というものに感じる価値観や、地名についての考え方が、もうどうしようもないレベルで異なるのかもしれない。


名前を売る、つまりネーミングライツで思い出す小説が1つある。以前、このブログでも紹介したが、曽根圭介氏の「暴落」という作品だ。

鼻 (角川ホラー文庫)

鼻 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 曽根 圭介
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫


鼻 (角川ホラー文庫)

これは上記リンクにある「鼻」という短編集のなかの1つの話なのだが、ちなみにこの「鼻」はパラサイトイブや黒い家で有名な日本ホラー小説大賞の短編賞を、確か受賞していたと思う。
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)




さて、「暴落」だが、これは個人が株式市場のようにランク付けされる世界の話だ。毎日、個人の価格が変動する。上がることがあれば下がることもある。“株価”が、その人を表す価値であり、“株価”が結婚や就職活動に影響してくる。全て価格=お金の数値で価値が計られる。

ここで暴落した人はなかなか這い上がれない。
仕事をすることもできない。
どうするか。

自分を売るのである。

不法な仕事をし、やがて戸籍を売り、そして名前を売ることんある。


物語には、暴落した男、イン・タムさんという人物が登場する。
イン・タムさんは、もちろん本名ではない。
商品の名前を冠しているのだ。


病院などに行き、受付からこの名前で呼ばれる。これが広告だ。


名前が広告に、商品になってしまったら、イン・タムさんとは一体誰だ、ということになる。やがて彼は落ちるところまで落ち、人には戻れなくなる。


ところで、人の名前というものは、時代と場所によって考え方が大きくことなる。名前なんて知らない人間に知られないほうがいい、という考え方の時もあったし、人外のモノに連れ去られぬようわざと良くない名前をつける(うんこ、みたいな)、ということをしていた時代・場所もある。戦中であれば、勝利や武といったような、勇ましい名前が好まれるし、昭和や大正など年号が変わればその年号の字をとった名前がランクの上位に上がった。

立派な人から字を頂戴することもあるし、尊敬する人に命名してもらうこともある。

しかし、名前を売るなんて、考えられないだろう。

市名だって地名だって同じである。名前を売るというのは軍門に下ることであり、支配下に置かれることを意味する。泉佐野市は何の軍門にくだるのか。お金である。
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