So-net無料ブログ作成

変な広告 [雑談]

インターネットを見ていると某洋酒メーカーのサプリメントの広告の、異様さに気がつく。
日本でも有数の大会社なのに、なんだ、この異様さは。

・52歳 「スゴイ!」と妻が・・・ 男の自信、取り戻すきっかけとは?(52歳 男性)

・43歳、夫の全てが気に障る 私、40代特有のアレかも・・・

・「50代、女性を惹きつける男。」その活力の源とは?


それぞれに貼られている女性などの画像が思わせぶりで、いかがわしいサイトの広告かと思うほど。

この会社、創業者一族がかつて東北を蔑視した発言をし、物議をかもしたことがある。
何だか変な会社だなぁと思いながらも、それでも大企業であるうえに、特に時代に流されない経営方針は対したものだと思っていたのだが・・・最近はやっぱり変だなぁ。

京の都のある近畿以外を僻地とみなし、僻地に住まう人々を人外の者と蔑み、しかし自分たちがこんな変な広告を出してプロモーションしているのでは、客を馬鹿にしているとしか思えん。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

生きにくい世界 [読書]

私は歴史などが好きなので、どうしても経済優先の考え方には否定的な態度を示してしまう。

道路やマンションを建築するために消された寺社、古墳、景観などは数知れない。土地が削られれば、そこの歴史も削られる。古いものが消えてしまうことは、仕方のないことだ。私の住んでいる場所にだって、かつては何かがあり、何かがあった場所の上に私たちは暮らしている。

だけど、気持ちとして、消えてしまった神社や古墳について残念に思う。残せるのであれば、残して欲しかった。

という感じで、経済が加速して新しいものが古いものを駆逐してしまうよりは、新旧が共存していける、ゆっくりとした社会の方が望ましいと考える。

ところが、現実はそんな簡単なものではない。

経済が成長しなくなって久しいが、パイの広がらない社会というのは、とんでもなく息苦しい。

国力に限りが見えたとされるやいなや、隣国は態度を強行に打って出る。領土をめぐるイザコザが頻発する。将来の先行きが暗いとうな垂れ、税金や社会保険など負担ばかりが増えていく。
しかし、収入は一向に増える気配がない。

好調な企業は外に出て、グローバル化の世の中にあっては、企業業績と(国内)社員への還元は、必ずしも比例しない。


最近とみに感じる。
なんて息苦しい世の中だ、と。
色々なことの不安がわたしを襲う。

この原因を、「経済が縮小しているため」と私は思っているが、しかし必ずしもそれだけとは限らないかもしれない。


ともかく、私は今この時代に、うまく適応できていないのだと思う。

適応するためのプログラムをダウンロードしなければいけない。

「アップデートします」

そんなつもりで、今、この本を開いている。

なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

  • 作者: 南 直哉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/09/28
  • メディア: 文庫


仏教の、特に日本の仏教ではなく1人の人間としてのシッダールタ(お釈迦様)の考え方は、生きることを考える上での良いソフトウェアではないかと、漠然と考えていた。
その関係で、何冊か仏教系の本を読むことがあったのだが、以前たまたま南 直哉さんの本を読んだことがあり、更にたまたま書店で本書を目にし、購入することにした。

「なぜこんなに生きにくいのか」というタイトルの言葉そのものに引き寄せられた。

南 直哉さんの文章と考え方が、私にはしっくりくる。
今日から読み始めたばかりで、まだ第1章しか読んでいないが、買ってよかったと実感する。南 直哉さんの本を読んだのは、これで2冊目だ。

1冊目は以前このブログでも紹介した、「恐山」。
恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)

恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)

  • 作者: 南 直哉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/17
  • メディア: 新書


そして、この2冊目を序盤まで読んだところで確信した。

この人の本は、全部読もうと。
私にとって、必要な本だ。

「なぜこんなに生きにくいのか」。
そう感じている人には、ぜひ読んで欲しい本だ。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

邪教・・・日本のケースを考える(人柱や生贄と、魔王を祀る神社について) [これから日本の話をしよう!]

世界には、まだまだ呪術の信仰が残っている。
世界各地で今だに魔女狩りだの儀式にちなんだ殺人などが起こっている。不幸で恐ろしいことだが、では日本ではどうか。

昨今の日本では、一部で除霊だの悪魔祓いだのという理由で、人が死にいたらされてしまう事件がある。

ただここで取り上げたいのは、そういったレアケースではなく、これまでの日本の歴史としてどうだったかということ。

日本でも色々なケースがあるのだが、ここでは私なりの視点で2つのことを紹介したい。

まず1つめ。
人柱、人身御供、生贄という信仰について。

明治か大正か忘れたが、皇居で多くの人柱が出てきて騒ぎになったことがある。
人柱というのは、まぁご存知だとは思うが、呪術的な意味合いを込めて人を埋める行為である。
多くは生きたまま埋めたり沈めたりされ、災害やら災禍をそらそうとする。

皇居から発見された人柱は江戸城築城のさいのものだと思われるが、
「伝説ではなく、本当にあったんだ・・・」
と衝撃的な事件だったと思う。

では、生贄、つまり人身御供はあったのか。

この考察については興味深い本がある。
これだ。

神、人を喰う―人身御供の民俗学

神、人を喰う―人身御供の民俗学

神、人を喰う―人身御供の民俗学

  • 作者: 六車 由実
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2003/03/30
  • メディア: 単行本


衝撃的なタイトルだが、中身はいたって真面目な民俗学の本で、トンデモ系の本を期待して読むと肩透かしをくらうことになる。

この本の面白さは、全国の様々な人身御供の神事を、冷静な目で丹念に分析している点である。
全国には動物を生贄とした、おどろおどろしい神事がある。

鹿の頭を切り取り、並べたもの。
うさぎを尻から月刺しにしたもの。


全国の、様々に残る伝承。

そこに、生贄に人は含まれるのか。

人は、神に喰われたのか。


結論は意外な方向へ向かうことになるが、ひと言でいうと恐らく人が神に食われることはなかった。しかし、人柱など、儀式や信仰に基づいて殺されることはあっただろう。

本書は途中で少し難しく感じるかもしれない。
しかし、後半に入ると、前半を振り返りつつ結論へと持っていくので、途中で投げ出さなければ最後までちゃんと読める本だ。


2ツ目は、第六天に関する信仰である。
これも相当変わった信仰である。

第六天とは、魔王だ。
織田信長が自称したことで有名だが、仏教の魔王中の魔王。

この第六天を祀った神社が、かつては武蔵国(今の東京や埼玉)を中心に、数百という数であったのだ。

日本の神様は恵みをもたらせてくれる良い面と、恐ろしく荒々しい面との両方を合わせ持つ。にしても、魔王を祭ってしまうというのも凄い話だ。

邪教と呼ばれる、後醍醐天皇が関わったとされる立川流のような宗教もある。しかし、第六天は関東地方限定とはいえ、広く信仰が広がっていた。

しかし実は、第六天神社について、詳しいことはほとんど分かっていないのである。関東に数百という数の神社があり、信仰されていたにも関わらず、いつの間にか消えてしまった。

明治期に神仏分離の影響で、祭神が変えられたり、社名を変えたりということが起きたことも、理由として大きいと思う。

現在では、いくつか第六天神社が存在するものの、ほとんどは小祠として僅かに形をとどめている程度である。

ともかく、謎の多い、しかしかなり広く信仰されていた第六天魔王。

我々の先祖は、魔王に一体何を願っていたのだろうか。

第六天については、ここでは書ききれない色々のことがある。改めて時間のあるときに言及したい。
nice!(0)  コメント(1) 

ますますこじれる体罰事件 [雑談]

大阪の高校で起きた体罰・自殺事件は、橋下市長が入試を決定して以降、学校・OB・保護者・生徒が揃いも揃って墓穴を掘り、傷口を広げ、必要以上に問題を大きくしている。

・「結論覆す」、決意の反論=高校生8人、入試中止で会見

・なぜ生徒会ではなく部活のキャプテンが!?何か変、誰が仕組んだの?と小木ママが記者会見を非難「何か変!?

・「ええ加減にせぇ はしもと、殺すぞ」「部落民がいきんな」 桜宮高校生徒がツイッターで暴言、さらに喫煙や飲酒も

それぞれが、他人の痛みについてはあまりにも他人事すぎて、自分の権利についてはあまりにも主張しすぎたのではないかと感じる。

当初は橋下市長の決断に批判的だったが、この経緯をみて橋下市長の決断を評価する側にまわる・・・そういう人も多いのではないか。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

日本人とは何かを考えつつ、「神道はなぜ教えがないのか」を読む [読書]

私たち日本人は、自分たちで思っている以上に、自分たちのこと、日本のことを知らないのではないかと思う。

井沢元彦さんだか山本七平さんだか忘れたが、それは私たちが侵略された経験がないため、というような事を言っていた気がする。つまり、私たちは自分たちが何者であるか、日本人とは何であるかを説明する必要なく、ここまでやってきた。空気を読む、阿吽の呼吸、言わずとも察しろというのは、同じ文化を共有していないとできない。
私たちはそれらを説明する手間を省いている。

なぜ初詣に行くのか。
初詣で、神社に行く人と、お寺に行く人とがいるが、その違いは何なのか。
なぜ無宗教の人が、そのような宗教施設(?)に行くのか。

無宗教であっても、子どもが生まれればお宮参りに行くし、七五三にも行く。
家族がなくなれば、結構なお金を出して、お墓も建てる。法事もする。火葬だけして骨の残りは棄てる、なんてことは、例え無宗教であってもしない。

それだけ神社やお寺と縁があるのに、それでは神社とは何か、神道とは何かと聞かれると、説明が難しい。

我々は我々を説明できない。

最近では、お宮参りや七五三で、お参りに行かないという人も増えてきた。
初詣に行かない人も、ある程度の割合でいるのではないか。
お米よりももっぱらパン食で、お茶よりもコーヒー。
着物なんて来たことがないけれど、クールビズの時にはアロハシャツを着る。
ハロウィンパーティーでは仮装してはしゃぎ、クリスマスを人生の一大イベントと位置づけ、バレンタインデーにはドキドキする。

「お正月にお餅を食べる理由?食品メーカーの陰謀だよ」
「七夕?ああ、お願い事をするイベントでしょ?」
「お盆とお彼岸って、お中元とお歳暮と同じくらい、紛らわしいよな」

更に文字は絵文字を多用し、話し言葉がローラさんのようになったら、それは日本人と言えるのだろうか。



国籍が日本なら日本人か。

日本人とはなんだ。

という問題意識を念頭に持ち、今この本を併読しています。
神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

  • 作者: 島田 裕巳
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2013/01/09
  • メディア: 新書


私は神社まわりを結構していますが、それでも神道とは何かと聞かれると、答えがスラスラ出てこない。私たち日本人との関わりが古く、身近であり、その数はコンビニよりも多い神社。

意外に考えたことが少なく、知らないことが多い。

神主はいらない、という章がある。
「葬式は、いらない」を書き、議論を巻き起こした著者だけに、次回はこのテーマについてもっと突っ込んで書いて欲しい。

新書で読みやすく、おすすめだ。歴史好き寺社仏閣好きであれば知っていることは多いが、それでも新たな問題を自分に提起する上で、非常に良い本だと思う。

約220ページある。そのうち、現在150ページまで読み途中。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

葬儀のこと、お墓のこと、最低限考えておきたいこと。 [雑談]

週刊ダイヤモンドが寺・墓・葬儀の特集をしている。
週刊 ダイヤモンド 2013年 1/19号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2013年 1/19号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2013年 1/19号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/01/15
  • メディア: 雑誌


・一定期間試し読みあり
ちゃんと読んだわけではないのだが、なかなか興味深い。
最近ではどのように死ぬかのエンディングノートが注目され、先日亡くなった流通評論家・金子さんによる「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」も話題になっている。
僕の死に方 エンディングダイアリー500日

僕の死に方 エンディングダイアリー500日

  • 作者: 金子 哲雄
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/11/22
  • メディア: 単行本


しかしながら、多くの人にとって、死というのは自分には関係ない、もしくは、差し迫った課題ではない、という認識なのではないだろうか。
しかし、高齢の親や病気がちの親族のいる人、はたまた子供のいる一家の大黒柱の人は、多少は考えておいたほうがいいのではないか、と思う。
いや、三十路を過ぎたなら人であれば、多少は関心を持つべきだと思う。

家族が亡くなるというのは、精神的に非常事態であるにも関わらず、やるべきことが非常に多く、とても忙しい。そして、法事やらお墓やらには、ある程度のお金が動く。
始末の悪いことに、このお金は1回限りで終わるわけでなく、その後の維持管理にも付きまとう。

親戚に言われるがままにやってみたら、その後色々とお金がかかったり、面倒があったり、ということは多い。

ダイヤモンドの特集では、2300万人が加入していると言われる互助会をめぐるトラブルや、意外と知られていない“改葬”をめぐるトラブルなどが紹介されている。今後、高齢化になり死者の増える日本では、死にまつわるトラブルがどんどん増えていくに違いない。

かくいう私も喪主となり、葬儀や墓選び、法事などを経験したことがある。

精神的に消耗している中、気をしっかりしていなければいけないなぁと、つくづく感じた。

まず、家族は病院で亡くなったのだが、身につけていた時計が行方不明になっていることに、後日、落ち着いた頃に気がついた。
また、病院で亡くり遺体を家に送る必要があるのだが、放っておくと勝手に葬儀社を決められてしまう。病院から自宅への搬送をした業者が、葬儀社となってしまうのだ。
葬儀のプランも、業者によるかもしれないが、不明瞭な内訳でどんどん高くなる、という声をよく聞く。幸い、私の業者は良心的だったと思う。


また、墓地についても色々と問題がまとわりつく。

例えば霊園に行くと、決まった業者が順番待ちをしていて、その業者と話をすることになる。地域によって異なるのかもしれないが、他の業者に頼んだり、相見積もりをとったり、ということが、しにくいシステムになっている。
私の場合、いろいろあって他の業者の見積もりもとれたのだが、同じような墓石の内容で、価格がこうも異なるのかと驚愕した覚えがある。高い買い物なので、場合によっては数十万円単位で値段が変わる。

お寺にするか、霊園にするかも判断の分かれ目だ。

良心的なお寺もあれば、お金のかかるお寺もある。

霊園の方がいいかというと、個人的には一概にそうとは言えないと思っている。

例えば、小さな霊園の場合。

霊園というのは、長い間、管理が必要なものだ。しかし、規模の小さな霊園の場合、しっかりと管理を存続していけるのかが重要な問題だと思う。売り出しているときはいい。しかし、全て売ったあとも、園内の清掃や、法事の受付や調整、メンテナンス、お盆等の繁忙期の駐車場誘導など、やるべき管理業務は多い。管理業務が長く維持できる程度の墓地数があるのか。結構重要だと思う。

また、お墓を持つと、何かにつけてお金がかかるものだ。
お寺にしても霊園にしても、毎年それなりのお金を支払わなければいけない。法事のたびに、お寺さん(お坊さん)への支払い以外にも、費用がかかる。

例えば、ある霊園では、法事の際に
・法事手数料
がまずかかり、そのほかに
・灯明料
などが、それぞれ、ざっくりと万単位で必要になる。

お坊さんへの支払い以外に、である。
いったい何にかかる費用なのか。法事手数料だけでいいのではないか。内訳は極めて不明瞭である。

料金が改訂されることもあり得る。墓を移そうとするとお金がかかる。住所を変更するとお金がかかる。


といった、お金にまつわること以外にも、注意したいことがある。
それは、場所だ。

やはり住んでいる場所の近くで、行きやすいところの方がいい。


彼岸や盆などで墓参りに行くこともあるし、法事もある。
遠い場所だとやはり不便だ。

年をとったときのことも考えておきたい。

墓が遠方や、山の上にでもあったら、行くのが大変だぞ。


そもそも、お寺の檀家になってお墓を建てるのではなく、霊園に無宗教で墓を建てるのなら、果たして立派なお墓を持つことに意味があるのかと疑問に思う。祈る場所、弔う行為は生者のためにも必要だと思うので、葬儀や墓が不要だとは思わないが、最低限のサイズで構わないのではないかと思う。

私としては、きちんとお寺の檀家に入って、節目節目にご供養されるのをお勧めしたいが、良心的なお寺ばかりとは限らないと思う。最近では卒塔婆の文字をプリントする機械もあるようだ。なんだよそれ、と思う。いいお寺さんとの出会いは、人生を少し豊かにしてくれる。探す手間と、そして少なからず運が必要かもしれない。


あなたが一家の大黒柱であるのなら、残される家族のためにも、多少なりとも考えておいて欲しい。流通ジャーナリスト金子さんのように、完璧なプロデュースでなくてもかまわない。若いから平気、というように思うかもしれない。また、日本には言霊信仰(BY井沢元彦)があるので、死ぬことを考えるなんて縁起でもないと思うかもしれない。

だが、自分の始末はある程度は想定しておきたいものだと、私は思う。

なにせ、死には様々なトラブルが起こり得るので。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

歴史の闇に葬られた事件-小生瀬の一村亡所、農民虐殺の事件を読む [読書]

常々、読んだ本についてはこのブログで紹介しようと思いつつ、忘れてしまう。
理由は、1冊読み終わると別の本を読み始めて夢中になってしまい、読み終わった本について書こうというモチベーションが少なくなるからだ。


ということで、鉄は熱いうちに打て

読み途中でも書く事にしよう。

今読んでいるのは、この本だ。

神無き月十番目の夜 (小学館文庫)

神無き月十番目の夜 (小学館文庫)

神無き月十番目の夜 (小学館文庫)

  • 作者: 飯嶋 和一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/12/06
  • メディア: 文庫


この本は、ハードカバーであれば10年以上前に出された小説である。この本に出会ったのは次のような経緯である。

最近ふとしたきっかけで、「怒る富士〈上〉 (文春文庫)」を読み直した。それはこのブログでも紹介した。
・今だから読む。富士山噴火と災害復興の物語。

「怒る富士」は、現在、私の猛烈おすすめ中の本の1冊であり、面白い上にタメになるので是非読んで欲しいのだが、この小説の中に“亡所”という言葉が出てくる。


亡所とは、戦乱や災害などで人が住めなくなってしまった所のことを言う。
上記「怒る富士」では宝永の富士山噴火により、被害を受けた村々が幕府によって“亡所”とされ、いわば見捨てられた地、見捨てられた民となり、追い詰められていく姿が描かれている。これは最近で言えば福島の原発事故にあった地域が当てはまるのではないか。

ともかく、私は“亡所”という言葉が気になり、過去にそのように亡所とされた事例があるか調べようと思い、まずは気軽にググッてみた。

そこで知ったのが、この「神無き月・・・」の舞台となった、小生瀬村の百姓一揆あるいは農民虐殺という事件である。

公的な資料には残されず、僅かな伝承のみが残るこの事件は、一村皆殺しという壮絶な内容だ。徳川が天下を治める過渡期に起こったこの事件。

この伝承をもとにして書かれたのが、「神無き月・・・」なのだ。


私は今回初めて同書を手に取り読んだわけだが、この本とタイトルには見覚えがあった。うろ覚えだが、ハードカバーが発売された当時、それなりに話題になったのではないか?本書は1602年が舞台なので、歴史小説という範疇に入ると思うのだが、当時の私は本書をミステリー小説かと思っていた。当時の私は歴史小説を読まず、小説といえばミステリー小説ばかり読んでいたので、そんな私が知っているということは、きっとミステリー系の書評などでも評価され取り上げられていたのだと思う。


さて、本書はとても重厚な小説だ。
時代小説といって、わかりやすい侍や忍者が出てくるわけでもなく、そして凄惨な事件をもとにしているので、作品に漂う空気は重く、暗澹たる気持ちの中で本書を読み進めることになる。

と言ってもどんな本か想像できないと思うので、文庫の裏表紙に書かれているあらすじを紹介しよう。

慶長七年(1602)陰暦十月、常陸国北限、小生瀬の地に派遣された大藤嘉衛門は、野戦場の臭気が辺に漂う中、百軒余りの家々から三百名以上の住民が消えるという奇怪な光景を目の当たりにする。 いったいこの地で何が起きたのか? 嘉衛門はやがて、地元の者が「カノハタ」と呼ぶ土地に通ずる急峻な山道で、鳥や野犬に食い荒らされるおびただしい死体を発見した。 恭順か、抵抗か-体制支配のうねりに呑み込まれた土豪の村の悪夢。長く歴史の表舞台から消されていた事件を掘り起こし、その「真実」をミステリアスかつ重厚に描いて大絶賛された戦慄の物語。」

大絶賛された、とあるが、その評価は適切だと思う。
アマゾンのレビュを見ても、かなりの高評価だ。
↓ ↓ ↓
神無き月十番目の夜 (小学館文庫)

約420ページ。
序章から始まり、第三章まである。

冒頭で書いたとおり、現時点で私はまだ読み途中である。現在、第二章。128ページまで読みすすめている。まだ3分の1に届かない。

最後まで読み、そして『「隠れ里」の惨劇』という川村湊さんの解説を読むのが楽しみだ。


歴史の闇に葬られた事件。
歴史好き、伝承好きには特におすすめしたい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

私たちの祖先とアバター [これから日本の話をしよう!]

先日、テレビで放映されていた「アバター 3Dブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]」を見た。

アバター 3Dブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

アバター 3Dブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray


あらすじをアマゾンから引用すると、

-------------------------
22世紀、人類は地球から遠く離れたパンドラで<アバター計画>に着手していた。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体<アバター>を創ることで、有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、<アバター>を得て体の自由を取り戻す。パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく……。
-------------------------

という感じだ。

ようするに、先住民が住む場所にある高価な鉱物が欲しいがために、餌で釣って立ち退かせるか、それが上手くいかなければ、武力行使をする

そういうお話である。


この手のことは、歴史上の中で実際に何度も行われてきた。

人類の歴史は、この繰り返しだったといってもいい。

この映画の先住民は、アメリカ大陸におけるネイティブアメリカン(インディアン)を思わせるし、オーストラリア大陸で狩猟生活を営んでいたアボリジニの悲劇も同様だ。
最近でも-これは真偽不明であったが-米ベネズエラでアマゾン先住民虐殺の報があった。


では、日本はどうだったか?


「東の夷の中に、日高見国有り。
 その国の人、男女並に椎結け身を文けて、人となり勇みこわし。
 是をすべて蝦夷という。
 また土地沃壌えて広し。
 撃ちて取りつべし」

そう進言したのは東方諸国を視察した武内宿禰である。

鉄や金などを産出する豊かな山をもつ東国は、狙われることになる。


最大の戦いの1つは、やはり蝦夷のリーダー、アテルイによるものだと思う。これは現在NHKでドラマ化されている。高橋克彦氏による原作も文庫で出ていて、非常に面白いのでぜひ読んでもらいたい。このブログでも何度か紹介している。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫


蝦夷なんて、俺たちには関係ない?

いやいやいや、大アリだと思う。

私たちの祖先が朝廷の側にしろ、蝦夷の側にしろ、これらは複雑に混じり合っていると思う。捉えられた蝦夷は俘囚として、各地に住まわされた。反対に、東海・東国の人々は九州にも戦争に動員されて東北の地へ、或いは移住などもさせられた。似たようなことは関ヶ原の戦後や、明治維新で敗れた会津藩などでも起こっている。

我々はミックスされていると思う。

少なくともフォッサマグナの東側、東日本に住んでいる人なら、「火焔」を強くおすすめしたい。


さて、アテルイの戦いは平安時代、800年前後の話だが、それ以前はどうか?

思うに、大国主(オオクニヌシ)の国譲りや、神武東征で長脛彦(ナガスネヒコ)や饒速日命(ギハヤヒノミコト)のくだりは、やはりアバター的な侵略を思わせる。特にオオクニヌシの国譲りは、どう見ても・・・ねぇ・・・。


今は本当によい世界になったと思う。
平和だ。

この平和は、壊したくないと思う。

嫌だよ、戦だなんだと兵として動員されたり、野兵盗賊の類に略奪されたり、防人のように関東に住んでいるのに九州へ生かされて兵役につかされたり。そんなのは、嫌だよね。

この平和の礎の下には・・・
私たちの何代も何代も前のご先祖様の中には、理不尽な略奪や襲撃や簒奪にあった人々も多かっただろう。旧貴族でもない限り、多くの人のご先祖様は戦い、あるいは敗れ、土地を守り、あるいは酷使され、辛い目にもあって今があるのだと思う。

ともかく火焔はおすすめなので、是非読んでもらいたい。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫



火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

今だから読む。富士山噴火と災害復興の物語。 [これから日本の話をしよう!]

手抜き汚染という問題が勃発している。
私たち国民の血税から、数千億という大きな資金を投入して行われている除染事業。大手のゼネコンから2次3次4次5次と気が遠くなるほどの下請けが入り、最終的に除染はまともに行われず・・・という結果だ。


私はこれを見て、1冊の本を思い出した。
そしてこの本は、できるだけ多くの日本国民に読んで欲しいと、切に願った。
怒る富士〈上〉 (文春文庫)

怒る富士〈上〉 (文春文庫)

  • 作者: 新田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/09/04
  • メディア: 文庫


この「怒る富士〈上〉 (文春文庫)」という小説は、江戸時代が舞台である。最後の富士山の噴火、宝永の大噴火による災害がメインテーマとなる。そこで繰り広げられる権力者たちの振る舞いは、先の原発&東日本大震災の復興の姿と、とてもよく重なる。

この小説には人間が描かれている。硬直してお役所的になってしまった、日本人のダメな側面が描かれている。


この小説は上下巻に分かれていて、もちろん時代小説という体裁だ。時代小説というのは、普段読まない人にとって少し敷居が高い。面白いのだろうかと心配に思うかもしれない。表紙の画像を見て、古臭そうと感じるかもしれない。

大丈夫。
この本は、純粋に面白い。時代小説への慣れは関係なく読める。でありながら、時代小説ファンも大満足できる作品であると思う。

本書を読むべき理由、おすすめの理由を3つ紹介しよう。


1.来たるべく富士山噴火に備える
多くの人が、富士山の噴火について正しくイメージできていないと思う。桜島や、少し前の三宅島の噴火をイメージしているかもしれない。しかし、まったく違う。噴火の規模が違うのだ。宝永の噴火と同じ規模の噴火が、今この日本を襲ったとしたら、この国はあまりに大きなダメージを受けることになる。時代が変わる。この小説を読めば、それがイメージできる。原発除染の体たらくを見るに、富士山噴火の後の復興は、遅々として進まないものと推測できる。
近いうちに来ると言われている富士山の噴火。そして本書は古い資料をもとに噴火の様子が描かれている。備えるためにも、読んでおくべきだと思う。


2.今と変わらない利権や政治活動
この小説を読めば、きっとこう感じるはずだ。
「あれ?デジャブ(既視感)??」
富士山噴火の後の復興が遅々として進まない。災害を政治に利用し、私利私欲に走る政治家。そう、今起こっている問題そのものが、この小説に書かれている。この小説を読むことによって、今の問題がより鮮明に映るはずだ。
そして、部分的には、非常に残念なことに、今の方が江戸時代より遅れている。


3.人が、人生が書かれている
純粋に面白い小説だと思う。仕事の進め方、リーダーシップのあり方、男女関係の難しさ、人生の勝機のつかみ方、あるいは転落の様。色々な人間が描かれていて、それが面白い。


できるだけ多くの人に読んで欲しい本だ。
読む価値のある本だ。

いや、日本人であれば、読むべき本だと思う。
今こそ。今だからこそ。切に願う。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

ノロウイルス-パンデミック [雑談]

最近よく目にするノロウイルス。感染性の胃腸炎ということで、感染すれば下痢および嘔吐がひどく、高熱も出る。

各地で猛威をふるっているようで、広島の弁当による集団感染では約2000人の人が発症してしまっている。
各地で集団発生している。

この異常な発生状況を見るに、これはある意味で、パンデミックというやつではないか?

パンデミックとは、数年前に“新型インフルエンザ”が広まった時によく使われた語で、感染の爆発的な流行を言う。

「ノロウイルスが流行しているようです」
「どこそこで、集団感染が起こりました」
「みなさま、手洗いに十分お気を付けください」

なんて言っているレベルではなく、封じ込めをしなければいけないレベルなのではないか?


いやだ。

感染したくない。


私は頭痛や腹痛なら多少の免疫(慣れ)があるが、嘔吐は苦しいからすごく嫌だ。


国よ。

感染の阻止、封じ込めを願う。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。